体位変化によって誘発される心拍変動の変化による待機的帝王切開に際しての脊椎麻酔時の低血圧の予測

Prediction of hypotension during spinal anesthesia for elective cesarean section by altered heart rate variability induced by postural change
International Journal of Obstetric Anesthesia Published online: September 22, 2016
<ハイライト>
・帝王切開に際しての脊椎麻酔下での血圧低下を予測することは困難である。
・著者らは、心拍変動の変化は低血圧を予測するかどうかを調べた。
・体位変化後のを LF/HF 比の増加は低血圧と関連していた。
・体位変化による心拍変動の変化は、低血圧を予測する可能性がある。

<要旨>
・母体低血圧は、脊椎麻酔下で行われる帝王切開時のよくある合併症である。体位変化に伴う母体心拍数や心拍変動の値の変化が、血圧低下を予測することが報告されている。そこで、体位変化による心拍変動の変化は血圧低下を予測する可能性があるという仮説を立てた。

・脊椎麻酔下に帝王切開を受ける予定の合計 45 人の女性が登録された。体位変換試験は帝王切開前日に行われた。心拍変動の要因である低周波数成分と高周波数成分のパワー比を、仰臥位、左側臥位、仰臥位の順で評価した。側臥位から仰臥位に移行したときに低/高周波数比が 2 倍以上増加を示した患者は、体位変換試験陽性群に割り当てた。

・体位変換試験の調査結果にしたがって、患者をそれぞれ、陽性群(N=22)と陰性群(N=23)に割り当てた。低血圧は、35/45 人の患者に発生し、そのうち 21 人(60%)は陽性群で、14 人(40%)が陰性群であった。低血圧の発生率は、陽性群の方が高かった(P<0.01)。エフェドリンの総投与量は、陽性群の方が大きかった(15±11 vs 7±7 mg、P=0.005)。低血圧の予測因子としての体位変化試験の ROC 曲線下面積は 0.76 であった。

・心拍変動分析を伴う体位変化試験は、帝王切開に際しての脊椎麻酔時の低血圧のリスクを予測するために使用できる可能性がある。

[!]:昔に心拍動揺解析を行ったことがあるが、結局のところ、心拍数の変化以上の鋭敏さはなかった。本研究での心拍数変化はどうだったんだろうか。

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