動脈血漿ロクロニウム濃度と筋弛緩効果に及ぼす術前経口補水の影響:無作為化比較試験

Influence of preoperative oral rehydration on arterial plasma rocuronium concentrations and neuromuscular blocking effects: A randomised controlled trial.
Eur J Anaesthesiol. 2017 Jan;34(1):16-21.

・術前の水分補給がロクロニウムの作用に及ぼす影響は未だ調査されていない。本研究の目的は、術前の水分補給が動脈ロクロニウムの血漿濃度を低下させ、それに伴って麻酔導入時の筋弛緩効果を変化させるという仮説を評価することである。

・2013 年 10 月から 2014 年 7 月までの二次病院での無作為化単盲式試験である。合計で、待機的手術を受ける 46 人の男性が参加に適しており、無作為に 2 群に分けられた。除外基準は、高度の肝臓、腎臓、心臓血管障害、神経筋疾患、ロクロニウムに対するアレルギーの病歴、BMI> 30kg、神経筋機能に影響を与えることが知られている投薬を受けている場合であった。参加者は、麻酔の 2 時間前までに 1500ml の経口補水液(補水群)を摂取するか、またはしなかった(対照群)。完全静脈麻酔時に、ロクロニウム(0.6mgkg)投与後、動脈血検体 60、90、120 秒、30 分後に採取した。0.1Hz の痙攣刺激に対する反応は、拇指内転筋で加速度筋弛緩モニターと用いて測定された。主要評価項目は動脈血漿ロクロニウム濃度であった。

・補水群と対照群における 60、90、120 秒後における動脈血漿ロクロニウム濃度は、それぞれ 9.9 と 13.7、6.8 と 9.5、6.2 と 8.1μg/ml であった(それぞれ P=0.02、0.003、0.02)。補水群および対照群の効果発現時間はそれぞれ 92.0 と 69.5秒(P=0.01)であり、痙攣刺激に対する反応が再出現するまでの時間は 25.3 と 30.4 分(P=0.004)であった。

・術前の水分補給は、ロクロニウム投与後 2 分間の動脈血漿ロクロニウム濃度を有意に減少させ、効果発現時間を延長し、効果持続時間を短縮させる。術前の水分補給を受けた患者では、高用量か、または早期投与を考慮する必要がある。

[!]:術前補水は、細胞外液量を相当に変化させるということだな。

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