急性腎障害は、心臓術後に高感度トロポニン測定値変化を誘発する

・末期腎疾患(ESRD)の場合における心疾患のリスク評価ツールとしての心筋トロポニンの価値は、正常な腎機能を有する患者の心臓トロポニンの価値と同等ではない。この考察は、急性腎障害(AKI)の場合では研究されたことがない。著者らは、心臓手術により誘発された AKI という状況での高感度トロポニンT(hsTnT)の診断値を探索することを目指している。

・単施設での後ろ向き観察研究である。AKI ネットワークに基づいて、患者は、AKI なしの I 群I(259 人の患者)と、 AKI のある II 群(100 人の患者)に分けられ、両群で hsTnT と クレアチンキナーゼ(CK)-MB の連続検査が実施された。(ESRD)患者は除外した。

・本研究の平均年齢は 55.1±10.2 歳であった。著者らの患者では、AKI の高い関連性(27.8%)が認められた。両群は、年齢、性別、肥満指数、糖尿病や高血圧の関連性、ユーロスコアに関しては一致させた。AKI 群の死亡率の方が、I 群にの 1.1% に比較して、5% と有意に高かった(p=0.03)。 hsTnt は、非 AKI 群と比較して AKI 群で有意な持続的上昇を示したが、CK-MB 変化は最初は有意であったが持続しなかった。AKI 群の方が、心不全(17.9% vs 4.9%)(p=0.001)、術後心房細動(12.4% vs 2.9%)(p=0.005)と多く関連していた。人工呼吸期間、ICU 在室期間、在院期間は、AKI 群の方が有意に高かった。

・CK-MB 経過とは異なり、hsTnT は、全経過を通して両群間で有意な変化を示し、AKI 患者ではクリアランスの遅延の可能性を示している。

【出典】
Acute kidney injury induces high-sensitivity troponin measurement changes after cardiac surgery.
BMC Anesthesiol. 2017 Jan 31;17(1):15. doi: 10.1186/s12871-017-0307-5.

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