手術患者における新型ラリンジアルチューブ「LTS-D」の最適カフ量とカフ圧の評価

・最近の症例報告では、ラリンジアルチューブの旧モデル製造元の推奨に基く標準充填量を使用すると、大幅なカフ過充填が示されている。本研究の目的は、ラリンジアルチューブ新型モデル「LTS-D」で、リークなく標準化された人工呼吸を実施するために必要な最小カフ圧を調査することであった。

・倫理的承認後、LTS-D を 60 人の麻酔患者に換気のために留置した。カフを推奨量(#3:60ml、#4:80ml、#5:90ml)で膨らませた。初回カフ圧(CP)を評価した後、最小カフ圧 30cmH2O となるまで、CP を 10cmH2O ずつ下げた。CP の段階的減圧のために可聴リークがないことが必要であった。除去したカフ量、成功率、気道損傷が記録された。データは中央値(四分位範囲[IQR])で表した。CP とカフ容量の比較は、Mann-Whitney 検定を用いて行った。

・最初のカフ膨張後、CP は 105cmH2O[90-120; #5]から 120cmH2O[110-120; #3]に範囲した。CP を 60cmH2O に低下させると、カフ容量は初期膨張に比べて 47ml{44-54、#3] から 77ml[75-82、#5]に範囲するカフ容量減少と言う結果となった。CP を初期膨張に比べて 40 cmH2O に低下した場合、リークの発生頻度が多くなった(44/55[81%]、(p<0.001))。CP<50cmH2O を使用した場合、リーク率 11/54(21%)に比較して、50cmH2O から 60cmH2O の CP を使用すると、リーク率 3/54(5%)が観察された。全体の成功率は 90% であり、気道損傷は患者の 7%(4/60)で発生した。

・初期カフ膨張に推奨量を使用すると、新型 LTS-D の大幅な過膨張が認められた。大多数の評価患者の人工換気には、60cmH2O の CP で十分であることが分かった。過膨張を回避するためには、ラリンジアルチューブの CP をチェックして調整することが必須である。

[!]:ラリンジアルチューブのカフ圧もラリンジアルマスクと同じでいいんだな。

【出典】
Evaluation of the optimal cuff volume and cuff pressure of the revised laryngeal tube "LTS-D" in surgical patients.
BMC Anesthesiol. 2017 Feb 2;17(1):19. doi: 10.1186/s12871-017-0308-4.

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