気管チューブのカフ注入用シリンジ、こんな製品があったとは!

 麻酔科医が日常的に使用する気道確保用器具として、ラリンジアルマスク(LM)と気管チューブ(TT)は非常に一般的で、使用しない日はないくらいのものだ。ともに空気を注入してカフを膨らませて使用する必要がある。

 この時、いずれの器具も推奨されるカフ圧が存在する。ラリンジアルマスクでは、40~60cmH2O、気管チューブでは 20~30cmH2O とされている。

 こういった圧を設定するには、「カフ圧計」を使用することが推奨されている。ところがこの「カフ圧計」、たかが圧を測定するだけなのに、通常は 2 万円以上もする高価な器具だ。

 シリンジに設定圧 「TT:20-30」と「LM:40-60」の2種類の切り替えスイッチが付いていて、気管チューブの場合には、「TT:20-30」にセットしてカフ注入を行い、また、ラリンジアルマスクの場合には、「LM:40-60」にセットしてカフ注入を行えば、自動的にその圧範囲に収まるように空気量を調節してくれる、カフ圧設定機能付きシリンジがあればよいのにな~、と以前から考えていた。

 切り替えスイッチこそないが、気管チューブ用とラリンジアルマスク用のカフ圧インジケータをシリンジに内蔵した製品があることが分かった。AES 社の「TRU-CUFF」という製品だ。

 上記リンクページによると、Tru-Cuff はすべての AES 社ディスポーザブル・ラリンジアルマスクに標準装備されているが、別途購入することもできるそうだ。どれくらいの価格かは不明だが、ディスポのラリンジアルマスクに標準添付できるくらいだから、高くても数百円だろう。

 気管挿管やラリンジアルマスクによる気道確保を行う可能性のある救急隊は、救急車内にこの製品 TRU-CUFF を常備しておけば、高価なカフ圧計を購入しなくても過剰なカフ圧設定を回避できるだろう。

 手術室と ICU、救急外来用に 20~30 本まとめ買いしておくとよいかもな~。

【 リンクページの日本語 】
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この記事へのコメント

N谷
2017年05月18日 11:35
医療機器メーカーのものです。
お手数です、AES 社ディスポーザブル・ラリンジアルマスクは日本で販売しているのでしょうか?
また、販売しているのであればどちらの会社からのなのか御教示頂けないでしょうか。
探していたところ、この記事にたどり着きました。
どうかお願い致します。
SRHAD-KNIGHT
2017年05月18日 12:24
N谷さま、コメントをありがとうございます。
残念ながら、私個人もネット上での情報入手のみで、具体的に日本に輸入している業者さんがあるのかどうかは存じません。

意外と、海外のアイデア商品って、日本に紹介されないものなんだな~と感じています。お役にたてずです。m(..)m
N谷
2017年05月18日 13:17
SRHAD-KNIGHT様
早速のご返答ありがとうございます。
興味深い商品なので、どうにか辿り着けないか模索しいたところでした。
突然の不躾な質問にお答えいただきありがとう御座いました。

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