膝関節鏡検査の脊椎麻酔にアルテカインへのフェンタニル 10/20μg 添加による鎮痛と副作用

・歯科で良く使用される急速作用性局所麻酔薬であるアルテカインも、外来脊椎麻酔において有益であることが判明している。術中と術直後の鎮痛は、脊椎麻酔に際し局所麻酔薬にフェンタニルを加えることによってさらに改善される可能性がある。目的は、膝関節鏡検査患者で脊椎麻酔に際しアルテカインにクモ膜下フェンタニル添加に伴う鎮痛と副作用の用量依存性を評価することであった。

・本無作為化観察者患者盲式研究では、脊椎麻酔下で待機的外来膝関節鏡検査を予定された 90 人の成人患者を、3 群に無作為化した:アルテカイン単味 60mg +生食(AF0 群)、アルテカイン 60mg+フェンタニル 10μg(AF10 群)、20μg(AF20 群)を総量 1.9ml で投与した。盲式観察者は、知覚と運動ブロックを検査し、術後 1 日目と 7 日目に電話インタビューを行った。

・T10 の皮膚分節レベルにおける知覚ブロックの持続時間中央値(IQR)は、AF0 群の 41分(35)よりも、AF10 群69分(56)およびAF20,69分(45) 0.013)。運動ブロック持続時間は全群で同等であった(中央値120分)。 AF20 群の患者は、他群の患者よりもしばしば掻痒を経験した(p=0.039)。急性または後期の麻酔薬の副作用はなく、麻酔法の満足度は全群で同じであった(97% が満足した)。

・脊椎麻酔に際しアルテカイン添加物としてのフェンタニル 10、または 20μgは、知覚ブロックの持続時間を著しく延長し、同様に延長した。フェンタニル 20μg はフェンタニル 10μg よりもしばしば掻痒と関連していた。

[!]:クモ膜下フェンタニルでも、モルヒネと同様に掻痒感が出るのか。膝関節鏡では、フェンタニルの追加は 10μg(0.2mL) で十分と言うことだな。
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【出典】
Analgesia and side effects of the addition of 10 or 20 μg fentanyl to articaine in spinal anesthesia for knee arthroscopy: a randomized and observer-blinded study.
J Anesth. 2017 Apr 6. doi: 10.1007/s00540-017-2344-0. [Epub ahead of print]

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