歯のない患者のフェイスマスク換気:下顎溝と下口唇での装着の比較

入れ歯.png・歯のない患者では、エアリークによって密閉が不十分なため、フェイスマスク換気が困難になることがある。著者らの目的は、新しいフェイスマスク換気方法としての「下唇」フェイスマスク装着が、標準的なフェースマスク装着よりもエアリークを減らすのに有効かどうかを確かめることであった。

・人工呼吸器回路システムを用いた両手陽圧換気中のシールとエアリークが不十分な 49 人の歯のない患者を前向きに評価した。吸気と呼気の 1 回換気量に 少なくとも 33% の差がある場合と定義した、エアリークがある場合には、マスクを頭部伸展を維持したままに、マスクの尾側端を下口唇の上に再配置することによって、マスクを下口唇に装着した。結果は、平均±SD あるいは中央値(25-75 パーセンタイル)で表現する。

・患者の特徴には、年齢(71±11歳)と肥満指数(24±4kg/m2)が含まれた。標準法を使用することにより、吸気と呼気の 1 回換気量の中央値はそれぞれ 450ml(400~500ml)と 0ml(0~50ml)であり、エアリークの中央値は 400ml(365~485ml)であった。下口唇の位置にマスクを装着した後、呼気 1 回呼吸量の中央値は 400ml(380-490)に増加し、エアリークの中央値は 10ml(0-20ml)に減少した(P<0.001vs 標準方法)。両手で下口唇位へのフェイスマスク装着は、エアリークを 95%(80-100%)低減した。

・フェイスマスク換気が不十分な歯のない患者では、両手でフェイスマスクを下口唇に位置させると、著明にエアリークを低減し、換気が改善する。

[!]:これはちょっと古い論文。「鼻マスク換気」の理論からすれば、口からは送気できなくても構わない訳だから、マスクの尾側端で、口を塞いでしまっても大丈夫! ということで、要するに、フェイスマスクを鼻マスク化するということではないのかな。
画像

【出典】
Face mask ventilation in edentulous patients: a comparison of mandibular groove and lower lip placement.
Anesthesiology. 2010 May;112(5):1190-3. doi: 10.1097/ALN.0b013e3181d5dfea.

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