婦人科腹腔鏡手術を受ける肥満患者の肺保護に及ぼす従圧逆比換気の効果

・研究の目的は、婦人科腹腔鏡手術を受ける肥満患者で、従圧逆比換気(PCIRV)と従量換気(VCV)が、動脈血酸素化、肺機能、血行動態、界面活性蛋白 A(SP-A)値、腫瘍壊死因子α(TNF-α)に及ぼす効果を分析することであった。

・待機的婦人科腹腔鏡手術を予定された、肥満指数(BMI)≧30kg/m2 の 60 人の患者を本研究に登録した。患者は吸気-呼気(IE)比=1.5:1 の PCIRV(PCIRV 群、n=30)か、または IE 比=1:2 のVCV (VCV 群、n=30)のいずれかを受けるよう無枠委に割り当てられた。換気変数、すなわち、一回換気量(VT)、動的呼吸器系コンプラインアス(Crs)、駆動圧(ΔP=VT/Crs)、動脈血酸素分圧/吸入酸素分圧比(PaO2/FiO2)、動脈血二酸化炭素分圧(VT)を測定した。血行動態変数、すなわち、平均動脈圧(MAP)、心拍数(HR)、SP-A と TNF-αの血清濃度も測定した。

・VCIR 群の患者と比較して、PCIRV 群患者の方が、気胸開始後 20 分と 60 分で、 VT、動的 Crs、PaO2/FiO2 が高く、ΔP と PaCO2 が低かった(p<0.05)。PCIRV 群患者の方が、VCV 群よりも、術後 24 と 48 時間で、SP-A と TNF-α 濃度が低い値を示した(p<0.05)。

・婦人科腹腔鏡手術を受ける肥満患者では、PCIRV は換気を改善し、ガス交換と酸素化を改善することができ、SP-A と TNF-α 濃度の低下と関連している。これらの効果は、この患者集団において、PCIRV によって肺保護の改善がもららされることを示している。

[!]:婦人科肥満患者では、逆比換気は肺保護に作用すると。
画像

【出典】
The effect of pressure-controlled inverse ratio ventilation on lung protection in obese patients undergoing gynecological laparoscopic surgery.
J Anesth. 2017 May 11. doi: 10.1007/s00540-017-2369-4. [Epub ahead of print]

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