マスク換気困難かつ喉頭鏡検査困難の発生率、予測因子、転帰:多施設周術期転帰グループからの報告

・マスク換気困難(DMV)かつ喉頭鏡検査困難(DL)に関する研究は、それぞれの技術が互いにレスキューの役割を果たしているにもかかわらず、極めて限られている。

・多施設周術期転帰グループに参加している 4 つの 3 次医療センターは、一貫した構造化された患者の病歴と気道検査と気道転帰の定義を使用した。DMV は、グレード 3 か 4 のマスク換気と定義され、DL は、喉頭鏡視野グレード 3 か 4、または 4 回以上の挿管試行と定義された。主要評価項目は、DMV かつ DL であった。DMV かつ DL の患者を、いずれもない患者と比較して、全変数を使用したロジスティック回帰を用いて DMV かつ DL の予測因子を同定した。

・成人患者に対する 4 施設で実施された 492239 症例のうち、176679 症例に、顔面マスク換気と喉頭鏡検査について記載されていた。698 人の患者が DMV かつ DL であり、総発生率は 0.40% であった。1人の患者は緊急輪状甲状膜切開を必要とし、177 人は直接喉頭鏡で挿管され、284 人はブジーイントロデューサを使用して直接喉頭鏡で、163 人はビデオ喉頭鏡で、73 人は他のテクニックを使用した。DMV かつ DL の独立予測因子には、年齢 46 歳以上、肥満指数 30 以上、性別が男性、Mallampati III/IV、頚部腫瘤や放射線照射、短い甲状オトガイ間距離、睡眠時無呼吸、歯の存在、髭、猪首、頸椎可動性制限、下顎突出制限が含まれた(c 統計量 0.84[95%CI、0.82-0.87])。

・DMV かつ DL は頻繁にあるものではないが、まれな現象ではない。ほとんどの患者は、直接またはビデオ喉頭鏡を用いてなんとか対処可能である。使い易く重み付けのないリスクスケールは、信頼性の高い識別能力を備えている。

[!]:これは、気道確保困難に関する非常に重要な論文。12 個のリスク因子のうち、該当するリスク因子の個数を、<3、4、5、6、7~11 に分類すると、各オッズ比は、<3 を 1 とした場合、2.56、4.18、9.23、18.4 と指数関数的に増加する。
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【出典】
Incidence, Predictors, and Outcome of Difficult Mask Ventilation Combined with Difficult Laryngoscopy: A Report from the Multicenter Perioperative Outcomes Group
Anesthesiology 12 2013, Vol.119, 1360-1369.

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