成人での抜管後喘鳴と再挿管を予防するのための予防的コルチコステロイド:系統的レビューとメタ分析

・抜管後の喘鳴と再挿管を予防するのに、待機的抜管前のコルチコステロイド投与が用いられてきた。著者らは、待機的抜管の前に、どの患者が予防的コルチコステロイドの恩恵を受けるのかを明らかにするために最新の系統的レビューを行った。

・著者らは、適格試験について、PubMed、EMBASE、Wanfang Database、中国学術雑誌ネットワーク出版データベース、Cochrane Central Control of Controlled Trials を創始から 2016 年 2 月 29 日まで検索した。全ての無作為化比較試験は、人工呼吸下の成人で待機的抜管前に全身投与されたコルチコステロイドの有効性と安全性を分析していれば適格とした。DerSimonian & Laird のランダム効果モデルを使用してデータをプールした。

・分析のために 2472 人の参加者を含む 11 件の試験を特定した。予防的コルチコステロイドの使用は、プラセボまたは無処置と比較して、抜管後の気道事象[リスク比(RR)0.43、95%CI 0.29-0.66] と再挿管(RR 0.42、95%CI 0.25-0.71)の発生頻度の低下と関連していた。この関連性は、カフリーク・テストを用いて明らかとなった、抜管後気道合併症を発症するリスクが高い患者において顕著であり、抜管後の気道事象(RR 0.34、95%CI 0.24-0.48)と再挿管(RR 0.35、95%CI 0.20-0.64)の発生率が低下した。この関連性は、参加者を選択していない試験では見られなかった。有害事象はまれであった。

・待機的抜管前の予防的コルチコステロイドの投与は、抜管後の気道事象と再挿管の発生率の有意な低下と関連し、有害事象はほとんどなかった。予防的コルチコステロイドの恩恵を受ける可能性のある気道閉塞リスクの高い患者を選択することは合理的である。

[!]:人工呼吸後の待機的抜管前の予防的ステロイドは有効であると。
画像

【出典】
Prophylactic corticosteroids for prevention of post-extubation stridor and reintubation in adults: a systematic review and meta-analysis.
Chest. 2017 Feb 20. pii: S0012-3692(17)30228-3. doi: 10.1016/j.chest.2017.02.017. [Epub ahead of print]

<覚書>
抜管後喉頭浮腫のリスク

1.年齢>60
2.女性
3.挿管期間≧3 日
4.重症疾患(APADHE II、SAPS II スコア)
5.大きなチューブサイズ
6.高いカフ圧
7.自己抜管/再挿管の既往
8.糖尿病、慢性腎疾患、肝疾患の併存


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