頭低位での腹腔鏡下前立腺切除術に際しラリンジアルチューブ・サクション II vs 気管挿管

・ラリンジアルチューブ・サクション II(LTS II)は、胃排液チューブを有し、他の SAD と比較してシール特性が向上した声門上気道器具(SAD)である。したがって、その使用は、誤嚥のリスクが高い状況で提案されている。本研究の目的は、腹腔鏡下根治的前立腺切除術に際して LTS II か、または気管チューブのいずれかを使用した場合の気道管理と調節人工呼吸の安全性と有効性を比較することであった。

・ライプツィヒの大学関連 3 次医療施設での 2014 年 4 月から 2015 年 5 月まで無作為化盲式対照研究を実施した。100 人の患者を含む予定であったが、暫定分析の後、50 人の患者の後で研究を中止した。これら 50 人の患者を、LTS II 群か、または気管チューブ群のいずれかに無作為に割り付けた。待機的腹腔鏡下前立腺切除術を受ける年齢 18 歳以上の全男性患者が適格であった。除外基準には、BMI≧30、ASA-PS≧III、胃食道逆流の病歴や誤嚥の危険性を高めることが知られている他の因子、困難気道が含まれた。全ての患者は全身麻酔を受けた。無作為化によって、気道管理は LTS II か、または気管チューブのいずれかで行われた。主要評価項目は、腹腔鏡下根治的前立腺切除術に際しての麻酔中の特定の気道器具のを挿入成功であった。

・主に気道リーク(n=10)または舌腫脹(n=3)のために、LTS II に無作為化された 28 人の患者のうち 15 人において、器具を抜去して、気管チューブを挿入しなければならなかった。気管チューブに無作為化された全患者(n=22)では換気に成功した。気管チューブ群では換気の質が良好であった。

・著者らのデータは、LTS II が腹腔鏡下根治的前立腺切除術を受ける患者で好ましい気道管理法ではないことを示唆している。

[!]:頭低位の腹腔鏡下手術には、ラリンジアルチューブは適当ではないと。
画像

【出典】
Laryngeal tube suction II or endotracheal intubation for laparoscopic radical prostatectomy in a head down position: A randomised controlled trial
European Journal of Anaesthesiology: July 2017 - Volume 34 - Issue 7 - p 441-447

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