全身麻酔性低血圧の治療時、ノルエピネフリンはフェニレフリンより動脈コンプライアンスを低下させない

ノルアドレナリン9.png・全身麻酔中、低血圧は頻繁に見られ、周術期合併症に重要な役割を果たしている可能性がある。著者らは、維持麻酔中の低血圧を治療するために投与した 50μg ボーラスのフェニレフリン(PE)と比較して、ノルエピネフリン(NA) 5μg のボーラス投与が、MAP、導出心拍出量、動脈硬度パラメータに効果について評価した。

・全身麻酔下で脳神経外科手術を予定されている患者を前向きに含めた。モニタリングには、観血的血圧、食道ドップラー、動脈硬度パラメータ、例えば脈波増大係数(Aix)などのような動脈高度パラメータによって中心大動脈圧を推定するために使用される動脈圧力計が含まれた。最初の体液回復の後、低血圧エピソードは、末梢静脈ラインから NA または PE のボーラス投与によって正常化された。

・47 例の患者において、269 回の昇圧剤ボーラス投与(NA 149 回、、PE 120 回)があり、有害事象は検出されなかった。NA と比較して PE では 1 回心拍出量の低下が観察された(-18±9% vs -14±7%、P<0.001)。この減少は Aix の増加と関連していたが、これは NA の場合よりも PE の方が大きく(+ 10±8% vs +6±6%、P<0.0001)、全動脈コンプライアンスの低下は、 NA の場合に比較して PE のの方が大きかった(Ctot=SV/中心性脈圧)(-35±9% vs -29±10%、P<0.001)。

・本研究は、末梢静脈ラインからボーラス投与された 5μg の NA は、全身麻酔誘発性低血圧を治療する際に、PE と比較して、SV と動脈コンプライアンスの低下が少ないことを示唆している。

[!]:フェニレフリンは選択的α1 刺激薬であるのに対して、ノアルアドレナリンの親和性はα1>α>β1>β2 で、β受容体にも作用するので、まさにその通り!というところか。
画像

【出典】
Norepinephrine reduces arterial compliance less than phenylephrine when treating general anesthesia-induced arterial hypotension.
Acta Anaesthesiol Scand. 2017 May 22. doi: 10.1111/aas.12905. [Epub ahead of print]

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