術後カテーテル関連膀胱不快感におけるセボフルラン vs プロポフォール:前向き無作為化試験

・術後カテーテル関連膀胱不快感(CRBD)は、覚醒時興奮を増加させる。ムスカリン受容体の活性化が、CRBD 発症の主要なメカニズムである。実験的研究では、セボフルランは抗ムスカリン作用を有するのに対して、プロポフォールは抗ムスカリン作用を示さなかった。著者らの仮説は、セボフルラン麻酔が膀胱手術後の CRBD の発生率を減少させるということであった。

・麻酔維持に投与された薬物がセボフルラン(n=41)か、またはプロポフォール(n=41)かによって、経尿道膀胱腫瘍切除術を受けた 82 人の患者(TURBT)を無作為に 2 群に分けた。CRBD の発生率は、手術後 0、1、6、24 時間に評価した。CRBD に対してレスキュー投薬(トラマドール)で治療された患者数が記録された。

・セボフルラン群では術後 1 時間での CRBD 発生率の方が、プロポフォール群よりも低かった(59% vs 85%、P=0.007)。CRBD の差は、手術後 0 時間と 6 時間でそれぞれ 27% と 22% であった(それぞれ P=0.008 と 0.047)。術後 0 時間から 24 時間で、CRBD は、セボフルラン群で 27 人(66%) vs プロポフォール群で 38 人(93%)であった(P=0.005)。トラマドールで治療した患者数は、セボフルラン群の方が少なかった(13 人[22%] vs 22 人[54%]、P=0.044)。

・全身麻酔の維持として、セボフルランは、プロポフォールに比較して、TURBT を受けた患者で術後早期の CRBD の発生率とトラマドールの必要量を減少させた。

[!]:セボフルランとプロポフォール、はやりいろいろと異なりますね。へ~、尿道膀胱不快感はムスカリン受容体が関係しているのか。じゃあ、ブスコパンが良いのだな。

【出典】
Sevoflurane vs. propofol in post-operative catheter-related bladder discomfort: a prospective randomized study.
Acta Anaesthesiol Scand. 2017 Jun 13. doi: 10.1111/aas.12922. [Epub ahead of print]

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