直接喉頭鏡検査および挿管に対する心血管反応の減弱 - 静脈内ボーラスフェンタニル、リグノカイン、生食

・喉頭鏡検査と気管挿管は、常に反射性交感神経性昇圧反応と関連し、心拍数や血圧が上昇する。これは、高リスク患者において有害であることとなる可能性がある。本研究の目的は、喉頭鏡検査および気管挿管に対するこの昇圧反応を軽減する上でリグノカインとフェンタニルの効果を比較することであった。

・待機的手術予定の ASA-PS I/II 正常血圧患者 73 名を無作為に選択し、それぞれ 25 名の 3 群に分けた。全患者は、導入の 30 分前に、ペンタゾシン 0.05mg/kg 静脈内.、アトロピン 0.01mg/kg 筋肉内、
ミダゾラム 0.01mg/kg 静脈内による前投薬を受けた。全ての患者について麻酔導入を標準化し、チオペントン 5mg/kg を静脈内投与され、サクシニルコリン 2mg/kg 静脈内投与で筋弛緩された。喉頭鏡検査および挿管の 5 分前に、第 1 群にはフェンタニル 4μg/kg 静脈内ボーラスを、第 2 群にはリグノカイン 1.5mg 静脈内ボーラスを、第 3 群にプラセボ(生食)を投与した。HR、収縮期血圧、拡張期血圧は、前日 B、導入前 0、喉頭鏡検査の開始から 1、2、3、4、5 分後に、非侵襲的に記録した。

・挿管後、頻拍の発生率(HR>100/min)は、フェンタニル群よりもプラセボ群とリグノカイン群で有意に高かった(p<0.05)。SBP と DBPの上昇もまた、フェンタニル群よりもプラセボ群とリグノカイン群において統計学的に有意であった(p<0.05)。

・リグノカインとフェンタニルの両方で昇圧反応の軽減が見られる。2 種類の薬物のうちフェンタニル 4μg/kg 静脈内.ボーラスは、1.5mg/kg リグノカインと比較して、一貫性があり、信頼性があり、効果的な減弱を提供する。

[!]:フェンタニルを 4μg/kg も使えば、当然リドカインよりも昇圧反応は減弱するだろう。むしろ、その後、低血圧をきたして昇圧剤を投与しなくてはならなくなりそうだな。

【出典】
Attenuation of Cardiovascular Responses to Direct Laryngoscopy and Intubation-A Comparative Study Between iv Bolus Fentanyl, Lignocaine and Placebo(NS)
J Clin Diagn Res. 2012 Dec; 6(10): 1749?1752.

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