セボフルラン麻酔下の小児における覚醒時興奮に及ぼすフェンタニルの影響:無作為化比較試験のメタ分析

・このメタ分析研究の目的は、小児のセボフルラン麻酔下でのフェンタニルが覚醒時興奮(EA)に及ぼす影響を評価することであった。

・著者らは 2014 年 12 月までに出版された論文を電子データベース(PubMed、Embase、Web of Science、Cochrane Central Register of Controlled Trials)で検索した。セボフルラン下の小児で EA に及ぼすフェンタニルとプラセボの影響を評価した無作為化比較試験(RCT)で、転帰に EA の発生率、術後疼痛、覚醒時間、有害作用があるものを本メタ分析に含めた。

・1362 例の患者(フェンタニル群 737 例とプラセボ群 625 例)を含む 16 件の研究を最終分析で評価した。著者らは、フェンタニルの投与により、EAの発現率(RR=0.37、95%CI 0.27~0.49、P<0.00001)と術後疼痛(RR=0.59、95%CI 0.41~0.85、P=0.004)は減少したが、術後悪心嘔吐(PONV)(RR=2.23、95%CI 1.33~3.77、P=0.003)を増加させた。抜管時間(WMD=0.71分、95%CI、0.12~1.3、P=0.02)、覚醒時間(WMD=4.90分、95%CI 2.49~7.30、P<0.0001)、麻酔回復室(PACU)在室時間(WMD=2.65 分、95%CI 0.76~4.53、P=0.006)がわずかに増加した。外来患者の退院までの時間に有意差はなかった(WMD=3.72分、95%CI -2.80~10.24、P=0.26)。

・著者らのメタ分析は、フェンタニルが、小児におけるセボフルラン麻酔下での EA の発生率と術後疼痛を減少させるが、PONV の発生率が高いことを示唆している。対象とした研究の本質的な限界を考慮すると、著者らの知見を検証するためには、広い経過追跡を伴う多くの RCT が今後実施されるべきである。

【出典】
Effects of Fentanyl on Emergence Agitation in Children under Sevoflurane Anesthesia: Meta-Analysis of Randomized Controlled Trials
PLoS One. 2015 Aug 14;10(8):e0135244. doi: 10.1371/journal.pone.0135244. eCollection 2015.

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