初めての産後出血をきたした救急部患者における播種性血管内凝固

・本研究の目的は、救急外来を受診した初めての産後出血(PPH)患者で、播種性血管内凝固(DIC)の罹患率を評価し、播種性血管内凝固の存在が、主要有害事象と関連するかどうかを調査することであった。

・本後ろ向き症例対照研究は、2004 年 1 月 1 日~ 2013 年 12 月 31 日に、大学付属の三次紹介センターの救急部で実施された。患者は、DIC(DIC スコア≧5)群と非 DIC 群に分類された。臨床的特徴と、大量輸血(救急部入院の 24 時間以内に赤血球製剤 10 単位以上)、侵襲的治療(子宮動脈塞栓術や緊急子宮摘出術)と定義される重大有害事象の発生率、入院期間、人工呼吸器非装着日数、ICU 入室、ICU 入室しなかった日数、院内死亡率の点で両群を比較した。

・初回 PPH 患者 255 人のうち 57 人(22.4%)が播種性の血管内凝固症例であった。DIC 群は、非 DIC 群よりも、ヘモグロビン、ヘマトクリット、血小板数、フィブリノゲン値が有意に低かった。さらに、プロトロンビン時間およびD-ダイマーレ値より高かった(P<0.01)。重大有害事象の発生は、DIC 群の方が、非 DIC 群よりも高かった(96.5% vs 44.4%、P<0.01)。

・結論として、DIC は、原発性 PPH に伴って頻繁に見られ、DIC がある場合の転帰は、DIC のない患者の場合に比べて不良であった。

【出典】
Disseminated Intravascular Coagulation in Emergency Department Patients With Primary Postpartum Hemorrhage.
Shock. 2017 Sep;48(3):329-332. doi: 10.1097/SHK.0000000000000852.

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