全股関節形成術におけるトラネキサム酸の 2 つの異なる処方の臨床的および機器による評価

トラネキサム酸3.png・人工股関節形成術(THA)におけるトラネキサム酸(TXA)の使用は、出血量を有意に減少させることができ、多くの臨床的および経済的利点がある。しかしながら、TXA 投与の最適処方に関して合意は得られていない。本研究の目的は、TXA の 2 種類の異なる静脈内(IV)投与法の止血効果を分析し、比較することである。

・著者らは、股関節変形性関節症のために、初回片側性低侵襲性 THA を受ける 80 人の患者を対象とした単施設前向き無作為試験を計画した。患者を 2 群に分けた:G10 群には 10mg/kg の TXA を 2 回投与し、G20 群には 20mg/kg を 2 回投与した。

・2 種類の異なる投薬量の TXA を使用したにもかかわらず、術後の日別 Hb および HcT の平均最小値に、群間に有意差は明らかにされなかった。また、平均出血量も、2 群間に統計的に同様であった。副作用の発生に関しても差は認められなかった。

・TXA の 2 回 の IV ボーラス投与法では、10 または 20mg/kg の用量の使用は、出血量の節約において統計的に同様の結果を提供する。したがって、この薬物に関連した潜在的な血栓塞栓性のリスクを低減するために、2 回の 10mg/kg の用量の使用がより適切であると考えられる。

[!]:THA に対しては、10mg/kg ×2 が十分量であると。

【出典】
Clinical and instrumental evaluation of two different regimens of tranexamic acid in total hip arthroplasty: a single-centre, prospective, randomized study with 80 patients.
Eur J Orthop Surg Traumatol. 2017 Sep 8. doi: 10.1007/s00590-017-2038-1. [Epub ahead of print]

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