局所麻酔は経カテーテル大動脈弁移植の好ましいアプローチか?局所麻酔と全身麻酔を比較する系統レビュー

・著者らは、経皮的大動脈弁移植術(TAVI)において、全身麻酔(GA)と比較した局所麻酔+鎮静(LAS)の潜在的に有益な効果を確認するために、系統的レビューとメタ分析を行った。

・電子データベース(PubMed/Medline、Embase、Cochrane Central Control of Controlled Trials)と適格出版物の参考文献リストで、TAVI を受けた成人の研究患者集団において、LAS と GA と比較した、2006 年 1 月 1 日~2016 年 6 月 26 日に発表された無作為化比較試験(RCT)と観察研究を拾い上げた。著者らは Cochrane のバイアス・リスク・ツールを用いて研究の質を評価し、PRISMA に従ってレビューを構造化した。ランダム効果モデルを仮定して、プールされたリスク比(RR)と平均差(MD)を 95% 信頼区間(CI)付きで計算するメタ分析を実施した。統計学的異質性は、I2 統計量とコクラン Q 検定を用いて評価した。

・データベーススクリーニングの後、1 件の RCT と 19 件の観察研究がレビューに含まれた。30 日死亡率、院内死亡率、および安全性と合併症率を扱ったその他の評価項目に関して、LAS と GA 間に差は見出されなかった。 LAS は、ICU 在室期間と入院期間が短く、カテコールアミン投与と赤血球輸血の割合が低いことと関連していた。新しいペースメーカ移植は、LAS 下の方が頻繁に発生した。LAS から GA への総変更率は 6.2% であった。

・TAVI では、LAS と GA の両方が実施可能で安全である。LAS には、循環動態安定性の向上や、ICU 在室期間と在院期間の短縮といったいくつかの利点があるかもしれないが、30 日間の死亡率には影響しない。無作為化試験データが不足しており、主に観察研究データに基づいているため、このレビューは、LAS で検出された潜在的に有益な効果を確認するために必要とされる今後の RCT のための仮説生成記事として見なされるべきである。

[!]:TAVI は、局所麻酔下でやった方が利点が多いだろう。

【出典】
Is local anaesthesia a favourable approach for transcatheter aortic valve implantation? A systematic review and meta-analysis comparing local and general anaesthesia.
BMJ Open. 2017 Sep 25;7(9):e016321. doi: 10.1136/bmjopen-2017-016321.

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