腹腔鏡下胆嚢摘出術における術後痛に及ぼする麻酔深度の影響に関する研究:二重盲式臨床試験

・いくつかの研究では、深い麻酔は術後鎮痛に有効であり、鎮静薬の必要度が減少することが示されている。本研究では、腹腔鏡下胆嚢摘出術における術後痛に及ぼす麻酔深度の影響を検討した。

・この二重盲式臨床試験では、腹腔鏡下胆嚢摘出術を受けた 60 人の患者を、低 BIS 指数(L-BIS = 35-44)と高 BIS 指数(H-BIS = 45-55)の 2 群に無作為に分けた。麻酔プロトコールは、両群(プロポフォールとレミフェンタニル)で同じであった。疼痛強度(安静時と咳嗽時)は、回復室と術後 8、16、24 時間に、視覚アナログスケールスコアに基づいて評価した。

・平均疼痛スコアは、安静時と咳嗽時の全ての検査時間で、H-BIS 群よりも L-BIS 群の患者の方が有意に低かった。回復期に H-BIS 群に追加の鎮静薬を必要とした患者数は、L-BIS 群よりも有意に多かった(27 人 vs 18 人、P=0.007)。手術 8 時間後の回復室での悪心の発生率は、H-BIS 群よりも L-BIS 群の方が有意に少なく、16 時間と 24 時間後には両群で悪心は報告されなかった。

・本研究の結果を考慮すると、L-BIS でのプロポフォールとレミフェンタニルによる全身麻酔は、H-BIS での麻酔と比較して、追加鎮痛剤の必要性が低く、悪心嘔吐が少ないようである。

[!]:深い麻酔の方が術後鎮痛が良好であるようだと。しかし、これとは逆の結果を報告している論文もある。⇒関連記事

【出典】
An investigation into the effect of depth of anesthesia on postoperative pain in laparoscopic cholecystectomy surgery: a double-blind clinical trial
Journal of Pain Research Published 28 September 2017 Volume 2017:10 Pages 2311?2317

<関連記事>
麻酔深度が術後痛に及ぼす効果についての無作為対照試験


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