チュウラー式による経鼻気管挿管の適切な留置長の推定

・研究の目的は、チュウラー式が経鼻気管挿管の適切な留置長を予測できるかどうかを評価することであった。

・これは、2005 年 12 月から 2007 年 3 月までに経鼻気管挿管(男性で 8.0、女性で 7.0)による全身麻酔を受けた 100 人の患者(50 人の男性と 50 人の女性)の前向き研究であった。チュウラー式を使用して、右外側鼻孔における気管チューブ(ETT)の長さ =9+(身長/10)cm を計算する。挿管後、ETT の先端から気管分岐部までの距離と ETT カフ上端から声帯までの距離を測定するために、ファイバ気管支鏡を ETT に挿入した。

・チュウラー式で計算された右外鼻孔の経鼻気管チューブの平均長は、男性で 25.4cm、女性で 24.4cm であった。ETT 先端から気管分岐部までの平均距離は、男性で 3.9cm、女性で 3.1cm であった。ETT カフ上端から声帯までの平均距離は、男性で 2.6cm、女性で 3.0cm であった。93 人の患者では ETT カフ上端は、声帯の 2cm 以上下方に位置し、7 人の患者では ETT カフ上端から生体までの距離は 1~1.9cm であった。全ての患者で、ETT 先端は気管分岐部から 2cm 以上頭側に位置していた。

・本研究では、100 人の患者のうち 93 人において、チュウラー式を用いて経鼻気管挿管の適切な留置長を予測することができた。

[!]:経鼻挿管用のチュウラー式:「9+(身長/10)cm」の妥当性を検証した研究。「7 人の患者では~」の文章は、原文に明らかに誤りがあるので、日本語訳ではつじつまが合うように訂正した。

【出典】
Estimation of the proper length of nasotracheal intubation by Chula formula.
J Med Assoc Thai. 2008 Feb;91(2):173-80.

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