インド成人患者における適切な経口気管チューブの留置長とその可能性のある決定要因

・気管チューブ(ET)の最適な留置長は、その位置異常に伴う合併症のために深刻な懸念事項となっている。研究の目的は、インド成人患者における経口気管チューブの最適留置長とその可能な決定因子、すなわち、身長、体重、前腕長、脊柱長を見出すことであった。。

・本研究は、全身麻酔と経口気管挿管を必要とする 200 人の ASA I/II の患者で行われた。指定された黒マークが声帯に位置するように気管チューブを留置した後、ファイバー気管支鏡を用いて右口角から様々な気道距離を測定した。研究のパワーは 0.9 である。種々のパラメータの平均(SD)および中央値(範囲)とピアソン相関係数のを計算した。

・口唇ー気管分岐部間距離の平均(SD)、すなわち、総気道長は、男性と女性でそれぞれ 24.32(1.81)cm と 21.62(1.34)cm であった。声帯間に気管チューブの黒マークがあると、男性の気管チューブ先端-気管分岐部間距離の平均(SD)は、3.96(1.65)cm、女性で 2.28(1.55)cm であり、推奨されている安全距離よりも随分と短いことが判明した。

・推奨されている 男性 23cm 、女性 21cm でチューブを固定すると、多くのインド人患者で、分岐部を刺激したり、気管支内留置をきたしたりするだろう。口唇から気管分岐部までの距離は、患者の身長と最も相関が良い。推奨されているように ET 先端を気管分岐部の上方 4cm に位置させると、現在入手可能なチューブでは、輪状軟骨のの内側にカフを留置する結果となる。気管チューブの最適留置長は、公式「(身長cm/7)-2.5」で推定できる。

[!]:口唇から気管分岐部までの距離は、患者の身長と最も相関が良い。この公式は、成人では当てはまるかもしれないが小児には使えない。モーガン公式(身長÷10+5)がやはり優れているのではないだろうか。

【出典】
Appropriate depth of placement of oral endotracheal tube and its possible determinants in Indian adult patients.
Indian J Anaesth. 2011 Sep;55(5):488-93. doi: 10.4103/0019-5049.89880.

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