低用量ブピバカインと異なる用量のフェンタニルを用いた、分娩時硬膜外鎮痛の効果発現

・本研究は、分娩早期の女性で、硬膜外鎮痛の効果発現までの時間に及ぼす、硬膜外フェンタニルの異なる用量の効果を調べた。著者らは、分娩時硬膜外鎮痛(硬膜外ボーラスの完了から数値疼痛評価尺度(NPRS)スコア≦3以下で初回子宮収縮までの時間として定義される主要評価項目)の発現は、フェンタニル 20μg または 50μg と比較てして、100μg の硬膜外ボーラスのほうが速いだろうと仮定した。

・分娩時硬膜外鎮痛は初期負荷用量として、0.08% ブピバカイン 10m とともに、フェンタニル 20μgと(F20 群)、50μg(F50 群)、または 100μg(F100 群)で開始した。著者らは無作為に 105 人の患者を割り当て、各群に 35 人の患者を割り当てた。NPRS≦3 を達成するための中央値(IQR[範囲])時間は、F20 群では 18(11-30[6-20])分、F50 群では 10(8-19[4-30])分、F100 群では、10(6-16[3-30])分であった。F100 群を F20 群(p<0.001)と、F50 群を F20 群(p=0.007)と比べると有意差が認められたが、F100 群と F50 群(p=0.19)との間には有意差は認められなかった。硬膜外負荷量から初回患者管理硬膜外鎮痛ボーラス投与までの中央値(IQR[範囲])時間は、F20 群で 61分(20-165[20-420])、F50 群で 118分で66-176[20-396])、F100 群では 150 分(66-214[30-764])であった。これは、F20 群と F100 群とを比較すると統計的に有意ではなかった(p=0.16)。母体の副作用、分娩様式、患者満足度スコア、新生児 Apgar スコアには全群間で有意差がなかった。

・著者らは、フェンタニル用量 50μg と 100μg は、用量 20μg と比較して、効果的鎮痛発現までの時間の短縮と関連していると結論している。

[!]:硬膜い無痛分娩時、ブピバカインにフェンタニルを 50μg 以上併用すると、効果発現時間が早まると。

【出典】
Onset of labour epidural analgesia with low-dose bupivacaine and different doses of fentanyl.
Anaesthesia. 2017 Nov;72(11):1371-1378. doi: 10.1111/anae.14000.

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