挿管困難小児での直接喉頭鏡と比較したグライドスコープビデオ喉頭鏡の有効性: 小児挿管困難登録の分析

・著者らは、小児挿管困難登録から得たデータを分析して、直接喉頭鏡とグライドスコープRビデオ喉頭鏡の使用を検討した。

・多施設小児挿管困難登録を使用して、1295 人の患者から収集したデータを分析した。直接喉頭鏡とグライドスコープビデオ喉頭鏡の成功率と合併症率を分析した。

・初回(464/877=53% vs 33/828=4%、Z 検定=22.2、P<0.001)と最終的(720/877=82% vs 174/828=21%、Z 検定=25.2、P<0.001)成功率は、グライドスコープのほうが直接喉頭鏡よりも有意に高かった。体重<10kg の小児でのグライドスコープの成功率は、群全体よりも低かった。直接喉頭鏡とグライドスコープとで試行毎の合併症率に差はなかった。直接喉頭鏡群では、挿管に必要な試行回数が増えたため、より多くの合併症があった。グライドスコープの使用に伴う低酸素や外傷のリスクは増加しなかった。いずれの器具を使用しても、挿管の試行回数が 1 回増えるごとに、合併症が 2 倍にになるという結果となった(オッズ比:2.0、95%信頼区間:1.5-2.5、P<0.001)。

・小児の挿管困難時に、直接喉頭鏡は成功率が低いのに過度に使用されている。グライドスコープの使用は、合併症のリスクを増加させることなく、成功の可能性が高いことに関連していた。挿管困難小児でのグライドスコープの使用は、挿管困難の成人よりも成功率が低い。体重<10kg の小児ではどちらの器具でも成功率は低かった。合併症を減少させるためには、いずれの器具を使用するにしても、試行回数を最小限に留める必要がある。

[!]:挿管操作は試行回数が増えるごとに合併症率が増加する。

【出典】
The efficacy of GlideScopeR videolaryngoscopy compared with direct laryngoscopy in children who are difficult to intubate: an analysis from the paediatric difficult intubation registry.
Br J Anaesth. 2017 Oct 3. doi: 10.1093/bja/aex344. [Epub ahead of print]

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