手術 Apgar スコアは、非腹腔鏡下婦人科手術を受けた高齢患者の 30 日合併症率を予測する

<ハイライト>
・術後 30 日の重症合併症率は 8.6% の患者で観察された。
・術後合併症に重大な影響を与える唯一の要因は SAS であった。
・SAS≦6 点は術後 30 日の重症合併症率を予測した。

<要旨>
・本研究の目的は、婦人科疾患手術を受ける年齢 65 歳以上の女性で、術前健康状態指数や術中データが周術期の合併症率や死亡率を予測できるかどうかを調査することであった。

・2014 年 1 月から 2015 年 12 月までに年齢 65 歳以上の女性患者 68 名の全身麻酔下で手術を受けた診療記録を後ろ向き的にレビューした。術前のデータをデータベースから抽出し、併存疾患、ASAーPS 分類、チャーソン合併症指数、主観的グローバルアセスメント 2011 改訂、被験者の転倒リスク、肥満指数、年齢を含めた。調査された術中因子には、手術術式、手術 Apgar スコア(SAS)が含まれた。主要な術後合併症はClavien-Dindo分類バージョン 2.0 に基づいて>グレード 3 と定義された。

・68 人の高齢婦人科患者のうち、6 人(8.8%)が手術 30 日以内に、グレード 3 以上の重症合併症を発症した。術後合併症に有意に影響した唯一の要因は、患者の術中状態の指標である SAS であった。合併症の発生に対する SAS の最適カットオフ値は、ROC 曲線によって ≦6 点と決定された。スコア≦6 点は、感度 66.7% と特異度 79.0% で術後合併症の発症を予測した。

・本研究で、SAS は、手術後 30 日以内の高齢婦人科患者における重症合併症の発症を、他の合併症、術前評価、手術術式よりも正確に予測した。

[!]:高齢婦人科患者の手術では、SAS が術後合併症発症を正確に予測できたと。

【出典】
Surgical Apgar Score predicts 30-day morbidity in elderly patients who undergo non-laparoscopic gynecologic surgery: A retrospective analysis
International Journal of Surgery December 2017Volume 48, Pages 215?219

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