香港地域病院の集中治療室医師による気管挿管の即時合併症の臨床診療とリスク要因

・重症患者の気管挿管はしばしば困難であり、高い合併症率に関連している。集中治療室(ICU)医師は、しばしば緊急挿管の責任を負うが、その経験に関する地域的データは不足している。研究の目的は、地域病院の重病患者で ICU チームの気管挿管診療を明らかにし、即時合併症の発生率を評価し、合併症のリスク要因と挿管の成功の予測因子を同定することである。

・2013 年 7 月 1 日から 2013 年 12 月 31 日まで、研究施設の ICU チームにより気管挿管を受けた全患者を対象とした後ろ向き観察研究である。

・325 回の気管挿管からの完全なデータを分析した。最もよく見られた診断は肺炎(41.5%)であり、もっとも頻度の高かった気管挿管の適応は呼吸不全(50.8%)であった。手術後の心停止 4 例を含め、全挿管の 25.5% で合併症が発生した。血行動態変化(低血圧と高血圧はそれぞれ 9.2% と 7.4% で発生した)が最もよく見られた合併症であった。全体で 96.6% の挿管が最初の 2 回の試行で成功した。ロジスティック回帰分析によれば、開口制限が、即時合併症の有意な危険因子であった(オッズ比[OR]15.98,95%信頼区間[CI]:2.71~94.41、P=0.006)。Cormack-Lehane 喉頭鏡分類 2b 未満(OR 0.2、95%CI:0.07~0.59、P=0.003)と、正式な麻酔研修 6 ヵ月以上の術者(OR 7.06、95%CI:1.63~30.62、P=0.009)が、挿管成功のための独立予測因子であった。

・ICU チームは、気管挿管の非常に良好な成功率を達成している。予期された困難気道、予期せぬ困難気道に高い割合で遭遇している。開口度の減少は、合併症発生の重大な危険因子である。Cormack-Lehane 喉頭鏡分類 2b 未満と 6 ヶ月以上の正式麻酔研修歴のある挿管実施者は、挿管成功の有意な独立予測因子である。

[!]:ICU での気管挿管では、開口制限と未熟な術者が危険因子だな。

【出典】
Clinical Practice and Risk Factors for Immediate Complications of Endotracheal Intubation by Intensive Care Unit Doctors in a Regional Hospital in Hong Kong
Hong Kong Journal of Emergency Medicine First Published December 11, 2017

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