気管チューブの適正カフ圧を得るための Perifix LOR(抵抗消失)シリンジの応用

・カフ付き気管チューブ(ET)の管理は、救急医の日常的な診療である。様々なカフ膨張法が使用されているが、カフ膨張またはカフ内圧(ICP)のための方法として文献で確認された標準的な方法はない。抵抗消失(LOR)シリンジは長年使用されており、硬膜外腔に接続される。本研究の目的は、新しい推定法によって得られた実際の ICP を測定することであった。

・マネキンシミュレーションモデルを用いて、医師がどれくらい内径 5.5mm、6.5mm、7.5mm の ETT カフを膨らませかを評価した。従来法(A 群)、市販 10ml シリンジ+受動開放法(B 群)、LOR シリンジ+PRT(C 群)によって得られた膨張空気量を測定した。続いて、圧力計を用いて実際の ICP(正常:16?40cmH2O)を測定した。

・著者らは 90 名の参加者からデータを得た。彼らを 3 群に分けた:従来法(A 群、n=30)、市販シリンジ法(B 群、n=30)、PerifixTMLOR シリンジを受けた者(C 群、n=30)。対照群では、平均記録 ICP は 78.2±30.7 cmH2O(A 群)と 56.1±16.0 cmH2O(B 群)であった。A 群のカフ圧は、25 症例(83.3%)で 40cmH2O 以上であった。実験群では、平均記録 ICP は 19.1±1.8cmH2O であった。最適カフ膨張率に関して、LOR シリンジ法は、従来法や PRT+10ml シリンジ法よりも有意に高かった(100% vs 16.7、23.3%、それぞれp<0.001)。

・従来のシリンジ法を用いた場合、大部分のカフ圧は安全な圧を超え、修正が必要であった。最終的に、PerifixTMLOR シリンジを使用した PRT は、直接にカフカ圧測定が利用できない場合の有用な代替カフ膨脹法である。

[!]:この研究で使用した市販ディスポシリンジは、韓国製(Profi syringe、Shinchang medical co。Ltd. Korea)を使用している。摩擦抵抗がやや大きすぎるのと、ばらつきが大きいために、LOR シリンジを用いた場合の成績が圧倒的に優れている。やはり、受動開放法に使用するシリンジのメーカーは重要。
画像

【出典】
Application of Perifix(R) LOR (Loss of Resistance) Syringe for Obtaining Adequate Intracuff Pressures of Endotracheal Tubes
Journal of The Korean Society of Emergency Medicine 2010;21(2): 175-183.

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