デキスメデトミジン静脈内投与により、麻酔小児で円滑な抜管に必要なセボフルラン最小肺胞濃度が減少する

・デキスメデトミジン前投薬は、揮発性麻酔薬の効果を高め、セボフルランの必要性を減らし、麻酔小児の円滑な挿管を容易にすることが知られている。この本研究は、麻酔小児で円滑な抜管(MACEX)のためのセボフルランの最小肺胞濃度に及ぼす異なる用量の静脈内デキスメデトミジン前投薬の効果を調査するために考案された。

・年齢 3-7 歳の小児患者、ASA-PS I/II、扁桃摘出術を受ける合計 75 人の患者を、麻酔開始の約 10 分前に静脈内生食(D0 群)、デキスメデトミジン 1μ??g/kg(D1 群)、デキスメデトミジン 2μg/kg(D2 群)を投与されるよう無作為化された。セボフルランを麻酔導入と麻酔維持に使用した。手術終了時に、気管挿管を円滑にするためのセボフルランの初期濃度を、改良ディクソンの「上下法」に従って決定した。最初の患者の開始セボフルランは、D0 群では 1.5%、D1 群では 1.0%、D2 群では 0.8% とし、現在の患者で円滑な抜管が達成されたかどうかによって、次の患者で 0.1% 増減した。所定濃度を 10 分間一定に維持した後、気管内チューブを抜去した。抜管と呼吸器合併症に対する全ての反応(「スムーズか」か、または「スムーズでない」)が評価された。

・D2 群のセボフルランの MACEX 値(0.51±0.13%)はD1 群(0.83±0.10%よりも、(P<0.001)、後者は D0 群(1.40±0.12%)よりも有意に低かった( 0.001)。セボフルランの EC95 値は、D2 群、D1 群、D0 群でそれぞれ 0.83%、1.07%、1.73%であった。本研究では、喉頭痙攣はなかった。

・デキスメデトミジンは、セボフルランの必要な MACEX 値を低下させて、用量依存的に滑らかな抜管を達成した。デキスメデトミジン 1μg/kg と 2μg/kg の静脈内投与による前投薬で、MACEX は、それぞれ 41% と 64% だけ減少した。

【出典】
Intravenous dexmedetomidine pre-medication reduces the required minimum alveolar concentration of sevoflurane for smooth tracheal extubation in anesthetized children: a randomized clinical trial
BMC Anesthesiology Published: 17 January 2018

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