整形外科手術を受ける貧血患者で鉄剤/エリスロポエチン静脈内投与による術前準備の有効性

・術前貧血と輸血は、待機的整形外科手術を受ける患者によく見られる。 「患者血液の管理」の適用は、貧血と輸血の両方を減らす最も効果的な方法かもしれない。鉄及び/又はエリスロポエチン(EPO)の術前投与は、患者血液管理の第一の柱の基礎の一つであるが、日常的な臨床環境において、この手段の有効性及び長期安全性は、これまでのところ完全には分析されていない。本研究の目的は、鉄剤および/または EPO による患者の術前準備(PREP)が、術中輸血必要性と長期生存に及ぼす影響を調査することであった。

・大学病院麻酔科での単施設後ろ向き研究で、鉄剤および/または EPO を用いた術前準備を行った場合と準備なしの場合を比較した。施設倫理委員会の承認後、2008 年から 2014 年に股関節全置換または全膝置換を受けた 5518 人の患者のデータが含まれた。鉄剤および/または EPO を受けた患者は PREP 群に含まれたが、鉄剤および/または EPO を投与されなかった患者は無処置群に含まれた。全てのデータセットから、662 人の患者のバイアスの少ないサブセットを傾向スコアマッチングによって得て、群間で周術期赤血球利用と患者長期生存率を比較した。

・PREP 群の患者のほうが、無処置群の患者よりも、必要な赤血球製剤の単位数が少なく(0.2±0.8 vs 0.5±1.3、P<0.001)、輸血率が少なく(12 vs 24%、P<0.05)、退院時のヘモグロビン濃度は同様であった(10.7±1.3 vs 10.6±1.1g/dl、有意ではない)。 2 群間で長期生存に差は認められなかった。

・整形手術患者における鉄剤および/または EPO による患者の PREP は、長期生存に影響を及ぼすことなく、輸血の減少に関して非常に有効であるとみなすことができる。

[!]:できる準備は予めしておいた方が術後の回復もスムーズなんだろうな。

【出典】
The efficacy of pre-operative preparation with intravenous iron and/or erythropoietin in anaemic patients undergoing orthopaedic surgery: An observational study
European Journal of Anaesthesiology (EJA): April 2018 - Volume 35 - Issue 4 - p 266?272

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