股関節骨折術後の死亡率の予防可能な危険因子:系統的レビューとメタ分析

<ハイライト>
・本論文は、股関節骨折手術後の死亡リスクの予防に焦点を当てた最初のメタ分析である。
・この論文は、予防可能な危険因子のいくつかが股関節骨折手術後の死亡リスクを高めることを示した。
・股関節骨折手術後の死亡率を低減するために、術前のリスク評価を強力に支持している。

<要旨>
・股関節部骨折手術後の死亡の危険因子について多くの研究が報告されているが、股関節部骨折手術後の死亡リスクの予防可能性は十分に確認されていない。本研究の目的は、股関節骨折手術後の死亡の予防可能な危険因子を特定することであった。

・1997 年 1 月から 2017 年 3 月まで、PubMed、Web of Science、Google scholar、Chinese National Knowledge Infrastructure(CNKI)データベースで、股関節骨折手術後の死亡リスク因子を報告している研究を検索した。このメタ分析で評価された主要評価項目は、手術までの時間、居住状況、喫煙、心血管疾患、肺疾患、糖尿病、悪性腫瘍であった。全ての分析は Stata/SE バージョン 11.0 ソフトウェアを用いて行った。

・包含基準を満たす 25349 人の患者を含む 16 件の研究が含まれた。股関節骨折手術後の死亡率と外科手術までの時間(2 日超/2 日未満)(オッズ比[OR]=1.91; 95%CI、1.14-3.18、P=0.013)、居住状況(介護施設/自宅)(OR=1.97; 95%CI、1.02-3.78、P=0.043)、心血管疾患(OR=1.14、95%CI、1.03-1.26、P= 0.012)、肺疾患(OR=?1.52、95%CI、1.37?1.69、P?<?0.001)、糖尿病(OR=1.41、95%CI、1.19-1.67、P<0.001)、悪性腫瘍(OR=2.99、95%CI、1.14-7.83、P=0.013)を含めて危険因子との統計的に有意な関連性はが確立された。しかし、利用可能なデータは、死亡と手術までの時間(1 日超/1 日未満)(OR=1.25、95%CI、0.93-1.66、P=0.136)と喫煙(OR=0.89; 95%CI、0.69-1.14、P=0.340)との間の関連性を実証することはできなかった。

・このメタ分析は、悪性腫瘍、介護施設、手術までの時間( 2 日超/ 2日未満)、肺疾患、糖尿病、心血管疾患が、股関節骨折手術後の死亡リスクを有意に増加させることを明示した。これらの予防可能な危険因子は、股関節骨折手術後の死亡率を低減するために、より効果的で適切なアルゴリズムを作成するために使用できる可能性がある。

【出典】
Preventable risk factors of mortality after hip fracture surgery: Systematic review and meta-analysis
International Journal of Surgery April 2018Volume 52, Pages 320?328

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