硬膜外注入ボーラス投与速度が分娩時鎮痛持続時間に及ぼす影響:無作為臨床試験

・分娩時鎮痛の維持に際しては、プログラムされた局所麻酔の間欠的ボーラス投与のほうが持続注入よりも優れていることが示されている。高流量での硬膜外ボーラス投与は、カテーテル出口での送出圧を高め、硬膜外腔内の薬物分布を改善する可能性がある。著者らは、高流量薬物投与は、分娩時鎮痛を改善し、突出痛に対する処置者投与の補助ボーラス投与の必要量を減少させると仮定した。

・脊柱管鎮痛の要望時に頚部拡張 5% 以下の、単胎妊娠の初産婦が、この優位性設定の二重盲式無作為化比較試験の対象とした。脊柱管鎮痛は、クモ膜下フェンタニル 25μg で開始した。維持硬膜外溶液は、ブピバカイン 0.625mg/ml +フェンタニル 1.95μg/ml であった。プログラムされた(60 分毎)間欠的ボーラス(10ml)および患者管理ボーラス(5ml ボーラス、ロックアウト間隔:10 分)は、100ml/h(低流量)か、または 300ml/h(高流量)の速度で投与された。主要評価項目は、処置者投与の補助ボーラス鎮痛を必要とする患者の割合であった。

・低流量群と高流量群に 102 名の女性を無作為に割り付けた。処置者投与補助ボーラス投与量は、低流量群で 108 例中 44 例(40.7%)、高流量群で 102 例中 37 例(36.3%)であった(差 -4.4%、差の 95%CI、-18.5~9.1%、P=0.67)。患者が要求/投与した硬膜外ボーラス比および毎時ブピバカイン消費量は、群間で差がなかった。被験者に有害事象はなかった。

・処置者と患者投与の補助鎮痛の必要性で評価した分娩鎮痛の質と、時間当たりのブピバカイン消費量は、高流量硬膜外ボーラス投与によっては改善されなかった。

[!]:硬膜外へのボーラス投与速度を上げても、鎮痛持続時間には影響しなかったと。

【出典】
Effect of Epidural Infusion Bolus Delivery Rate on the Duration of Labor Analgesia: A Randomized Clinical Trial
Anesthesiology 4 2018, Vol.128, 745-753

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