硬膜外麻酔および術後鎮痛のためのロピバカイン添加剤としてのデキスメデトミジンとフェンタニルの評価

・硬膜外局所麻酔薬とオピオイドとの相乗作用は十分に確立されているが、硬膜外における局所麻酔薬とデキスメデトミジンとの併用に関するエビデンスは限られている。本研究は、硬膜外麻酔に際して、ロピバカインへの添加剤としてのデキスメデトミジン vs フェンタニルの臨床的有効性を評価する。

・臍下手術を受ける患者を、以下の 3 群に無作為に分けた。R 群(n=25)は、硬膜外麻酔用に 0.5% ロピバカイン 18ml と術後鎮痛用に 0.1% ロピバカインボーラス、RF 群(n=25)は、硬膜外麻酔用にフェンタニル 20μg を含む 0.5% ロピバカイン 18ml と術後鎮痛用に 10μg フェンタニルボーラスを含む 0.1% ロピバカイン 10ml を投与された。RD 群(n=25)は、硬膜外麻酔用に 10μg デキスメデトミジンを含む 0.5% ロピバカイン 18ml と術後鎮痛用の 5μg デキスメデトミジンボーラスを含む 0.1% ロピバカイン 10ml を投与された。

・知覚ブロック発現の平均時間(分)は、R 群で 18.6±4.4、RF 群で 12.8±1.8、RD 群で 10.8±2.7(P<0.001)であった。運動ブロックの程度に関しては、統計的に有意差があり、RF 群と R 群よりも RD 群の方が良好であった。レスキュー鎮痛までの平均時間(分)は、R 群で 139.8±21.4、RF 群で 243±29.7、RD 群で 312.4±30.2 であった(P<0.001)。10 分での低血圧発生率は RF 群と RD 群で、それぞれ 4% と 48% であった(P<0.001)。

・0.5% ロピバカインに対する添加剤として 10μg デキスメデトミジンで達成された硬膜外麻酔は、0.5% ロピバカイン単独か、または 0.5% ロピバカインに 20μg フェンタニルを添加した場合と比較して、鎮痛の持続時間と強さに関してより効果的である。

[!]:デキスメデトミジンは高価だから、鎮静に使用するのなら、少量を硬膜外投与にすれば、鎮痛時間をかなり延長できそうだな。

【出典】
Evaluation of dexmedetomidine and fentanyl as additives to ropivacaine for epidural anesthesia and postoperative analgesia
J Anaesthesiol Clin Pharmacol 2018;34:41-5

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