脊椎麻酔中のクモ膜下モルヒネは、初回総関節形成術に際しての現代的マルチモーダル鎮痛における役割?

・ブピバカイン脊椎麻酔に併用たクモ膜下モルヒネ(ITM)は、術後疼痛を改善する可能性があるが、術後悪心/嘔吐(PONV)および掻痒症の潜在的な副作用を有する。マルチモーダル鎮痛と区域麻酔法の使用により、術後の疼痛管理は、全関節形成術(TJA)において ITM を回避できるほどまでに有意に改善されている。。

・著者らは、標準化マルチモーダル回復経路を経て、ITM 併用のブピバカイン脊柱管麻酔 vs ブピバカイン脊柱管麻酔単独(コントロール)で受けた初回 TJA 患者の後ろ向き的研究を行った。

・合計 598 人の患者が同定され(131 人がコントロール、467 人が ITM)、同様の人口統計が得られた。術後第 0 日(POD 0)で、ITM 患者の平均視覚アナログ尺度スコア(1.5±1.6 vs 2.5±1.9、P<0.001)が低く、消費した経口モルヒネ換算量は少なかった(10.5±25.4 vs 16.8±27.2、P=013)。ITM 患者は、POD 1 までに、対照と比較して長く歩行し(133.6±159.6 vs 97.3±141 m、P=0.028)、入院中に PONV を発症しにくい(38.5% vs 48.6%、P=0.043)。総モルヒネ換算消費量、ケア施設への退院率、在院期間、90 日間再入院率に有意差は認められなかった。

・ITM は、改善された POD 0 疼痛スコア、最初の経口/静脈内オピオイド摂取量の減少と関連しており、その後の離床の改善と PONV の低下率に寄与する可能性が高い。TJA に際しての現代的な区域麻酔とマルチモーダル回復計画の設定において、ITM は依然としてその利益のために考慮される可能性がある。

[!]:クモ膜下モルヒネは、術後の手間が少ないというのがかなりの利点だと思うのだが。

【出典】
Does Intrathecal Morphine in Spinal Anesthesia Have a Role in Modern Multimodal Analgesia for Primary Total Joint Arthroplasty?
J Arthroplasty. 2018 Jan 31. pii: S0883-5403(18)30034-2. doi: 10.1016/j.arth.2018.01.016. [Epub ahead of print]

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