帝王切開後の鎮痛に及ぼす術中内デキサメタゾン 8mg の静脈内単回投与の効果:無作為化比較試験

<ハイライト>
・デキサメタゾンが帝王切開後のオピオイド消費量に及ぼす影響について検討した。
・オピオイド使用および疼痛スコアは、帝王切開後 12 時間で減少した。
・デキサメタゾンは、投与後 24 時間のオピオイド使用と疼痛スコアを低下させなかった。

<要旨>
デキサメタゾン1.png・デキサメタゾンの単回の周術期投与は、術後鎮痛を改善し、オピオイド消費量を減少させることが示されている。しかしながら、この鎮痛効果とオピオイド節約効果は、帝王切開後の女性のマルチモーダル鎮痛レジメンの一部として十分に評価されていない。

・脊椎麻酔下で帝王切開を受けた健康女性を、分娩と臍帯クランプ後に、静脈内デキサメタゾン 8mg か、またはプラセボを投与されるよう無作為に割り当てた。主要評価項目は、帝王切開後 24 時間におけるオピオイド総消費量であった。著者らは、帝王切開に際しての脊椎麻酔後のマルチモーダル鎮痛レジメンの一環として投与された静脈内デキサメタゾン単回投与は、術後のオピオイド消費量を有意に減少させると仮定した。

・52 人の女性が登録され、26 人の患者ずつの 2 群に無作為化された。帝王切開後 24 時間におけるオピオイド消費量の中央値(IQR)は、プラセボ群 15mg(5~22mg)と比較して、デキサメタゾン群で 12mg(5~20mg)であった。24 時間におけるオピオイド消費量の中央値の差(95%CI)は -3mg(-12.2~5.7)であり、群間で有意差はなかった(P=0.32)。

・脊椎麻酔下で帝王切開を受けた女性において、クモ膜下モルヒネを含むマルチモーダル術後鎮痛レジメンに 8mg の静脈内デキサメタゾンを添加しても、術後 24 時間のオピオイド消費量は減少しなかった。

【出典】
The effect of a single intraoperative dose of intravenous dexamethasone 8 mg on post-cesarean delivery analgesia: a randomized controlled trial
International Journal of Obstetric Anesthesia Published online: March 26, 2018

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