細いゲージの針ほど、硬膜穿刺後頭痛の発生率が低いことと関連しているが、ペンシルポイント針では関係ない

・硬膜穿刺後頭痛(PDPH)は、脊柱管麻酔時に脳脊髄液の漏出によって引き起こされるよく知られた神経学的転帰である。PDPH の発生率を低下させるために、細いゲージの脊椎麻酔針の有効性を評価することを目的とした研究は、相反する結果をもたらした。そこで、著者らは、カッティング針とペンシルポイント針を別々にしてゲージが PDPH の発生率に及ぼす影響を調べた。

・PubMed、EMBASE、Google Scholar データベースで、類似した針のデザイン(カッティング型とペンシルポイント型)の個々の針ゲージで直接比較の分析で PDPH の頻度を比較した無作為化研究を検索した。針のゲージとデザイン、患者集団の平均年齢、手術の種類、研究集団の男女の割合、出版年などの様々な共変量を考慮に入れて、メタ回帰分析を行った。

・分析に含まれた 22 件の研究(n=5631)のうち、12 件(n=3148)と 10 件(n=2483)は、カッティング針とペンシルポイント針の異なるゲージをそれぞれ比較した。共変量を調整した後、類似の針のデザインの個々の針ゲージを無作為に比較した全ての研究についてメタ回帰分析を実施した。 PDPH の発生率はカッティング針のゲージと逆相関していたが(β= -1.36%/ゲージ、P = 0.037)、ペンシルポイント針では関連性が認められなかった(β= -0.32%/ゲージ、P=0.114)。両モデルとも PDPH の発生率と統計的に有意な相関を示した唯一の共変量は、性別が女性であった。

・針ゲージとそれに続く PDPH の有意な関係は、カッティング針では認められたが、ペンシルポイント針では認められなかった。

[!]:カッティング針は、細いほど PDPH が少ないが、ペンシルポイント針では、細さは関係ないと。

【出典】
Finer gauge of cutting but not pencil-point needles correlate with lower incidence of post-dural puncture headache: a meta-regression analysis.
J Anesth. 2016 Oct;30(5):855-63. doi: 10.1007/s00540-016-2221-2. Epub 2016 Jul 28.

<関連記事>
硬膜穿刺後頭痛に関して脊椎麻酔でのペンシルポイント針とカッティング針との比較:メタ分析



ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 3

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた 驚いた

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック