等 MAC 値は、同等の鎮痛または催眠効力を保証するか?:デスフルランとセボフルランの比較

・揮発性麻酔薬の効力を比較するために、最小肺胞濃度(MAC)が従来から使用されてきた。しかし、それは鎮痛と催眠についての脳メカニズムというよりは、不動化と言う脊髄メカニズムを反映していることから、等 MAC は同等の鎮痛または催眠の効力を暗示するのか疑問である。鎮痛と催眠のレベルは、Surgical Pleth Index とバイスペクトルインデックス(BIS)値を用いてそれぞれ評価できる。本研究は、単剤の揮発性麻酔を受ける患者で、デスフルランとセボフルランの等 MAC によって生成された Surgical Pleth Index と BIS 値を比較するために考案された。

・79 人の患者を、デスフルラン(n=44)か、またはセボフルラン(n=45)のいずれかを投与する2 群に無作為に割り付けた。麻酔は、割り当てられた年齢補正 1.0 MAC の揮発性麻酔でのみ維持された。標準的テタヌス刺激下で、鎮痛推定値としての Surgical Pleth Index と催眠推定値としての BIS 値が取得された。

・主要評価項目としての刺激後 Surgical Pleth Index(平均±SD)は、セフフルラン群よりも、デスフルラン群の方が有意に低かった(49±10 vs 64±14、差、15[95%CI、10~20] 、P<0.001)。デスフルラン群の方が、セボフルラン群よりも有意に低い刺激後 BIS 値(中央値[四分位範囲]を示した(36[31~41] vs 41[38~47]、差、6[95%CI、2~9]、P=0.001)。

・1.0 MAC の定常状態において、標準化侵害刺激の下で、デスフルランとセボフルランは、同様の Surgical Pleth Index と BIS 値を生じなかった。これらの知見は、デスフルランとセボフルランの等 MAC が同等の鎮痛または催眠効力を保証しないことを示唆している。

[!]:同じ MAC であっても、揮発麻酔薬の種類が異なれば、その鎮痛効力や催眠効力には薬剤ごとに異なる可能性が高いようだ。

【出典】
Does Equi-Minimum Alveolar Concentration Value Ensure Equivalent Analgesic or Hypnotic Potency?: A Comparison between Desflurane and Sevoflurane.
Anesthesiology. 2018 Mar 6. doi: 10.1097/ALN.0000000000002158. [Epub ahead of print]

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