腹腔鏡下結腸直腸手術における術野に及ぼす筋弛緩の深さの影響:無作為化比較試験

・深い筋弛緩が術中状態に及ぼす影響の客観的な評価はこれまでほとんどない。本前向き無作為化比較研究で、著者らは腹腔鏡下結腸直腸手術中の術野条件に及ぼす深い筋弛緩の影響を評価した。

・患者は、コンピュータ生成無作為化コードを使用して、中等度(TOF カウント 1??-2 で維持してネオスチグミンで拮抗)か、または深い(PTC 1~2 で維持してスガマデクスで拮抗)筋弛緩のいずれかに無作為に割り当てられた。主要評価項目指標は、術中腹腔内圧の急激上昇回数であった。副次評価変数は、自発呼吸の術中回復、筋弛緩追加の術者からの要求数、術野条件の外科医の評価、患者満足度であった。

・術野条件スコアを評価した外科医と術後変数をチェックした研究者は、患者割り当てを知らされなかった。合計で、著者らは 70 人の患者を募集し、そのうち 64 人(各群 32 人)が分析されたた。腹腔内圧の上昇(14/32 vs 6/32; p=0.031)、自発呼吸の術中回復(16/32 vs 2/32、p<0.001)、筋弛緩追加の要求数(21/ 32 vs 8/32; p=0.001)は、深i
群と比較して中等度の方が頻繁であった。

・待機的腹腔鏡下結腸直腸手術を受ける患者では、深い筋弛緩の方が、中程度の筋弛緩よりも、腹腔内圧アラームの発生率の低下によって測定されるように、良好な術野条件を提供した。

[!]:PTC 1~2 で維持して、手術終了時にうまく TOF 2 まで回復させることができればよいが、そうでなければスガマデクスの使用量は 4mg/kg となり、拮抗薬にかなり費用がかさむな。

【出典】
Effects of depth of neuromuscular block on surgical conditions during laparoscopic colorectal surgery: a randomised controlled trial.
Anaesthesia. 2018 May 4. doi: 10.1111/anae.14304. [Epub ahead of print]

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