股関節骨折外科的修復を受ける高齢者で低比重片側脊椎麻酔 vs 全身麻酔:前向き無作為非盲式試験

・股関節骨折手術中の術中低血圧は、高齢者では頻繁である。股関節部骨折の外科的修復を受ける高齢患者において、低比重片側脊椎麻酔(HUSA)と標準化全身麻酔(GA)の循環動態効果を比較した研究はない。

・著者らは、年齢 75 歳以上の 40 人の患者を含む、前向き無作為化非盲式研究を実施して、HUSA(等比重ブピバカイン 5mg と 5μg スフェンタニルと 1mL 滅菌水)と GA(エトミデート/レミフェンタニル導入とデスフルラン/レミフェンタニル維持)の血行動態効果を比較した。収縮期血圧のベースラインからの>40%低下によって定義される高度低血圧の発生率は、主要評価項目であった。

・HUSA 群では、GA 群と比較して、重度低血圧の発生率が低かった(32% vs 71%、p=0.03)。エフェドリンの消費量の中央値[四分位範囲]は、HUSA 群(6mg、0-17mg)の方が GA 群(36mg、21-57mg)と比較して少なかった(p=0.001)。術中筋弛緩と患者と外科医の満足度は群間で同様であった。5 日間の合併症や 30 日死亡率に差は認められなかった。

・本研究は、HUSA が GA よりも循環動態安定性が高く、エフェドリンの消費量が少なく、同様の手術条件を提供することを示している。脊椎麻酔のこの新しいアプローチは、股関節骨折手術を受ける高齢者の患者にとって安全で効果的であると思われる。

[!]:なるほどね、患側を下にできないから、患側上で低比重の少量脊椎麻酔で行うと血行動態が安定すると。

【出典】
Hypobaric Unilateral Spinal Anaesthesia versus General Anaesthesia in Elderly Patients Undergoing Hip Fracture Surgical Repair: A Prospective Randomised Open Trial.
Turk J Anaesthesiol Reanim. 2018 Apr;46(2):121-130. doi: 10.5152/TJAR.2018.90699. Epub 2018 Apr 1.

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