膀胱内圧測定は腹腔内圧上昇の信頼できる指標であるか?前向き比較研究

・腹腔内圧(IAP)はいくつかの間接的な方法で測定することが可能である。しかしながら、膀胱が概して好まれている。本研究の目的は、いろいろな IAP レベルでの膀胱内圧(IBP)を比較し、IAP 測定のための間接的手法とそしてのその信頼性を評価することであった。

・全身麻酔下で腹腔鏡下胆嚢摘出術を受ける 21 例の患者で、IBP と IAP を比較した。測定値は、気腹圧値が約 22mmHg になるまで記録した。ピアソン相関係数を計算して 2 つの圧測定値間の関係を確立し、Bland-Altman 分析を使用して 2 つの測定法間の一致限界を評価した。

・膀胱内圧は腹腔内圧をよく反映していた。ピアソン相関係数は、2 つの測定法間に良好な相関関係を示し(r=0.966、p<0.0001)、Bland-Altman 分析は、両者の 95% 一致限界は -2.83~2.64 の範囲であった。この範囲は臨床的にも、また世界腹部コンパートメント症候群学会(WSACS)の勧告に従っても受け入れられる。

・本研究は、IBP 測定は、仰臥位に置かれた患者で IAP を確実に推定できる可能性のある、単純で低侵襲な方法であることを示した。12mmHg を超える高い圧測定値は信頼性が低い場合がある。臨床的に適用する場合、これは臨床医が腹部コンパートメント症候群(ACS)を回避するための安全対策を講ずるように警告するはずである。

[!]:腹部コンパートメント症候群をきたす可能性のある患者では、膀胱内圧を代替変数としてもモニターすることには臨床的意義があるということだな。

【出典】
Is intra-bladder pressure measurement a reliable indicator for raised intra-abdominal pressure? A prospective comparative study
BMC Anesthesiology 2018 18 : 69

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