硬膜外鎮痛におけるアドレナリンが母体と胎児のフェンタニル吸収に及ぼす影響:無作為化試験

・低用量の局所麻酔薬とフェンタニルのような脂溶性オピオイドとの併用は、硬膜外麻酔の標準的溶液として確立されている。フェンタニルは有効性を増強するが、新生児の神経学的適応能力スコアと授乳の点で新生児に悪影響を及ぼし得る。著者らは、ブピバカイン 1mg/mL とフェンタニル 2μg/mL の溶液に 2μg/mL のアドレナリンを添加すると、フェンタニルの全身的吸収を減少させ、出生時の胎児の血清フェンタニルの減少をもたらすと仮定した。

・硬膜外鎮痛を要望している 41 人の初産婦を、硬膜外鎮痛にアドレナリンを使用した場合と使用しない場合に無作為に割り付けた。検体は定期的に、そして分娩時に母体から採取された。臍帯クランプ後に臍静脈血試料(胎児曝露の代替変数として使用)を採取した。

・分娩時の臍静脈と母体血清中のフェンタニル濃度は、群間で有意差がなかった。アドレナリン群では、治療の最初の 2 時間では母体血清濃度曲線下面積の平均は有意に低かった(平均差 0.161nmol h/L[0.034; 0.289]、P=0.015)が、これは、最初はアドレナリン群で全身吸収がより遅いことを意味している。治療継続期間、運動ブロック、Apgar スコア、臍帯血 pH と塩基過剰、分娩様式に有意差はなかった。

・フェンタニルを含有する硬膜外麻酔液にアドレナリンを添加すると、最初の 2 時間は、母体全身血清フェンタニル濃度が低下させたが、分娩時の臍静脈血と母体血清フェンタニル濃度は低下しなかった。

[!]:アドレナリンを添加しても、フェンタニル使用総量が変わらなければ、一定時間過ぎてからは血中濃度は定常状態に達してしまうんだな。

【出典】
Effects of Adrenaline on maternal and fetal fentanyl absorption in epidural analgesia: A randomized trial
Acta Anaesthesiologica Scandinavica ? Haidl F, et al. First published: 25 June 2018

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック