全静脈麻酔は、高度の慢性鼻副鼻腔炎手術中の術中視覚化を改善する:二重盲式無作為化比較試験

・全静脈麻酔(TIVA)は、内視鏡的副鼻腔手術(ESS)中の出血量を減少させる方法として提案されてきた。粘膜出血による副鼻腔視覚化障害は、高度の炎症疾患を有する慢性副鼻腔炎の症例では厄介である可能性があり、こういった疾患群での TIVA の役割を示唆している。

・三次医療センターで ESS を受ける成人の二重盲式無作為化比較試験を実施した。対象とした患者には、副鼻腔ポリポーシス、あるいは術前 Lund-Mackay スコア≧12 と定義された高度 CRS を有する患者であった。被験者は、ESS 中に TIVA か、または吸入麻酔(IA)のいずれかを受けるように無作為化された。主要評価項目は、10 点 Wormald 術野評価尺度を用いて 3 名の盲式検査者によって評価された術中視認性であった。副次評価項目には、術中出血量、合併症、22 項目からなる副鼻腔転機試験(SNOT-22)によって評価された QOL の変化が含まれた。

・合計 72 人の患者を TIVA(n=37)と IA(n=35)群に無作為化した。全検査者の総合平均値(四分位範囲)は、IA 群と比較して TIVA 群の方が良好な視野を示した(3.5[2.4-3.9 vs IA 4.1[3.0-5.8]、p=0.0089)。IA 群と比較して、TIVA 群の出血量の方が有意に少なかった(200mL[100-450] vs 300mL[200-500]、p=0.046)。ベースライン患者特性は、有意な術後合併症のないコホート間で同等であった。ESS 後 3 カ月(p=0.278)と 6 カ月(p=0.396)での術後 SNOT-22 スコア間に有意な変化は検出されなかった。

・TIVA は、高度炎症性副鼻腔疾患のために ESS を受ける患者の術中視覚化の改善と出血量の減少に役立つ。

[!]:ESS 手術は、全静脈麻酔を使用した方が出血量が少なく、術野の視覚化が良好になると。

【出典】
Total intravenous anesthesia improves intraoperative visualization during surgery for high-grade chronic rhinosinusitis: a double-blind randomized controlled trial.
Int Forum Allergy Rhinol. 2018 Jul 6. doi: 10.1002/alr.22173. [Epub ahead of print]

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