胸部手術を受ける患者の術中心肺機能と術後合併症に及ぼす吸入麻酔と静脈麻酔の効果:系統的レビューとメ

・片肺換気(OLV)を伴う胸部手術後の術後心肺合併症の発生率は高いが、全身麻酔薬が術中心肺機能と術後合併症に及ぼす影響は依然として不明である。

・著者らは、吸入麻酔と静脈麻酔を比較し、術中片肺換気(OLV)を伴う胸部手術を受けた患者で、術中の心肺機能と術後合併症を評価した無作為化比較試験(RCT)を、Embase、Pubmed、Cochrane Library、Springer、Wiley、CNKI、VIP、Wanfang データベースから検索した。

・合計 1349 人の患者を含む 23 件の RCT が含まれた。静脈麻酔と比較して、吸入麻酔は、肺シャント率(Qs/Qt)を有意に増加し(MD:5.72,95%CI:3.93-7.51、P<0.0001)、心係数(CI)を改善した(MD:0.19,95%CI :0.10-0.28、P<0.0001)が、術中 OLV 時の酸素化指数(OI)を低下させた(MD:-27.37,95%CI:-43.92-10.82、P=0.001)。吸入麻酔は術後肺合併症を減少させる可能性があるが(RR:0.47,95%CI:0.33-0.66、P<0.0001)、術後の心臓有害事象は減少しなかった(P> 0.05)。

・OLV を伴う胸部手術を受ける患者で、吸入麻酔は、術中の肺機能を低下させるが、術中心機能を維持し、術後肺合併症を減少させる可能性がある。吸入麻酔は胸部手術では、静脈麻酔よりも優れている可能性がある。

[!]:個人的には、吸入麻酔は静脈麻酔よりも使用するのが簡便で、過量投与や過少投与が生じにくく、細胞機能を普遍的に抑制するので、、「吸入麻酔の方が麻酔らしい」と考えている。

【出典】
Effects of inhalation and intravenous anaesthesia on intraoperative cardiopulmonary function and postoperative complications in patients undergoing thoracic surgery: a systematic review and meta-analysis.
Minerva Anestesiol. 2018 May 11. doi: 10.23736/S0375-9393.18.12501-6. [Epub ahead of print]

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