根治的膀胱摘除術+尿路変更後の早期急性腎障害の発生率と周術期リスク要因

・早期術後急性腎障害(AKI)は、大手術後の合併症率と死亡率の増加と関連している。術後 AKI、特に根治的膀胱摘除術(RC)と尿路変更(UD)後のリスク要因については、ほんのわずかしか報告されていない。著者らは、RC+UD を受ける患者で AKI の危険因子を同定することを目的とした。

・単施設観察コホート研究で、2000 年から 2016 年に RC+UD を受けた 912 人の一連の膀胱癌患者を、AKI の危険因子について評価した。多重ロジスティック回帰分析を行って、変数と AKI との関連をモデル化した。

・術後早期の AKI は 100/912 例(11%)であった。400 分を超える手術を受けた患者、男性および肥満患者(>25kg/m2)でリスクが増加した。独立予測因子は、手術所要時間(P=0.020)、術中出血量(P=0.049)、術前血清クレアチニン値(P=0.004)、術中晶質液投与(P=0.032)、肥満指数(P=0.031)、体液バランス(P=0.006)であった。AKI 患者は入院時間が長かった(18 日 vs17 日、P=0.040)。制限には、一部欠損値があるデータを前向きに収集した症例シリーズとしてのデザインに起因する潜在的バイアスが含まれる。

・400 分以上の手術時間を有する患者では、AKI のリスク上昇が見られた。したがって、この患者群では、腎機能維持のための術後体液管理の役割が考慮されるべきである。術後 AKI のさらなる独立予測因子は、性別が男性、肥満、術中出血量、術前の血漿クレアチニン低値があった。したがって、特に男性と肥満患者では、最適化された周術期腎保護戦略が重要である。

[!]:膀胱全摘後の急性腎障害の予測因子として、術中出血量、手術時間、男性、肥満があると。

【出典】
Incidence and perioperative risk factors for early acute kidney injury after radical cystectomy and urinary diversion.
Urol Oncol. 2018 Jun;36(6):306.e17-306.e23. doi: 10.1016/j.urolonc.2018.02.011. Epub 2018 Mar 15.

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

なるほど(納得、参考になった、ヘー)

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック