くも膜下出血後の脳血管攣縮に及ぼす麻酔薬の効果:後ろ向き研究

脳動脈瘤.png・脳血管攣縮は、動脈瘤クリッピング後の術後早期合併症の最も重要な原因である。この後ろ向き研究の目的は、プロポフォールまたはデスフルランを使用した場合に、血管攣縮の発生率が異なるかどうかを評価することであった。

・患者 102 名(プロポフォール群 50 名、デスプルラン群 52 名)のデータを分析した。手術後 14 日間の毎日の経頭蓋ドプラー、血管造影および脳梗塞に基づいて、血管攣縮の発生を麻酔薬毎に比較した。手術後 14 日目の Glasgow Coma Scale(GCS)スコア、3 ヶ月後の Glasgow Outcome Scale(GOS)スコアを含む術後データが記録された。

・麻酔維持に術中にプロポフォールを投与された患者は、経頭蓋ドップラー(TCD)で明らかな血管攣縮の発生率が、デスフルラン投与群よりも高かった(54%vs 30.8%、P=0.027)。交絡因子を調整後も、デスフルラン群よりもプロポフォール群で TCD で明らかな血管攣縮の発生率は依然として高かった(オッズ比 2.84、95% 信頼区間1.12-7.20)。しかし、血管造影による血管攣縮、脳梗塞、および脳血管攣縮を治療するための介入の発生率は両群で同等であった。手術後 14 日目の GCS スコアと 3 ヶ月後の GOS スコアは群間で同様であった。血管造影上の血管攣縮、脳梗塞、臨床転帰に及ぼす麻酔薬の効果は認められなかったが、デスフルラン麻酔は TCD で明らかな血管攣縮は、プロポフォール麻酔と比較して発生率が低かった。

・本研究は、脳血管攣縮の発生に及ぼす麻酔薬の効果を明らかにするための、より大規模な患者集団におけるさらなる無作為化対照研究の基礎を提供する。

[!]:プロポフォール維持の方がデスフルラン維持よりも、脳動脈瘤クリッピング後の血管攣縮の頻度が高い!?

【出典】
The effect of anesthetic agents on cerebral vasospasms after subarachnoid hemorrhage: A retrospective study.
Medicine (Baltimore). 2018 Aug;97(31):e11666. doi: 10.1097/MD.0000000000011666.

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