デキスメデトミジンまたはプロポフォール鎮静時の軽度閉塞性睡眠時無呼吸症患者における上気道開存率の比較

・プロポフォールに加えて、デキスメデトミジンは、区域麻酔を必要とする処置における術中鎮静のための適切な代替物である。しかし、これまでのところ、各薬剤の上気道開存性への影響についてはほとんど知られていない。そこで、著者らは、軽度の閉塞性睡眠時無呼吸症候群患者において、デキスメデトミジンあるいはプロポフォールによる鎮静の間で、上気道閉塞の発生率と気道介入の必要性の差を検討した。

・Watch-PAT 200 分析にしたがって無呼吸/呼吸低下指数が 5-14/h の患者を本研究に登録した。手術に際しては脊椎麻酔がルーチンに実施された。術中鎮静は、デクメデトミジンか、またはプロポフォール注入のいずれかを使用して、修正観察者覚醒/鎮静尺度 3 の評価で開始された。主要評価項目は、気道閉塞の徴候を示す患者の割合であった。上気道閉塞の徴候は、呼吸努力にもかかわらず、少なくとも 10 秒間呼吸気二酸化炭素の検出がない場合と定義された。

・合計 50 人の患者が最終分析に含められた(デキスメデトミジン[n=26]、プロポフォール[n=24])。術中の鎮静期間中に、プロポフォール群よりもデキスメデトミジン群の方が気道閉塞の徴候を示す患者の割合が有意に低かった(11.5% vs 41.7%、P=0.035)。デキスメデトミジン群とプロポフォール群の、それぞれ 1 人の患者(3.8%)と 5 人の患者(20.8%)に人工気道を挿入した(P=0.093)。

・デキスメデトミジン鎮静は、軽度の閉塞性睡眠時無呼吸症候群の患者で、プロポフォール鎮静よりも上部気道閉塞の発生率が低いことと関連していた。

[!]:プロポフォールが臨床に導入された当初から、咽頭喉頭反射抑制効果が強くラリンジアルマスク挿入に適した薬剤とされていた。裏返せば上気道閉塞は起こりやすい薬物という事になるだろう。

【出典】
Comparison of upper airway patency in patients with mild obstructive sleep apnea during dexmedetomidine or propofol sedation: a prospective, randomized, controlled trial
BMC Anesthesiology2018 18 : 120

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