鎖骨上腕神経叢ブロックの発現および持続時間に及ぼすミダゾラムとデキスメデトミジン鎮静の効果

・術後疼痛管理の改善のためには、鎖骨上腕神経叢ブロック後のブピバカインによる知覚遮断の持続時間を延長することが望ましい。本研究は、ブピバカインを用いた鎖骨上腕神経叢ブロックの発現と持続時間に及ぼす静脈内デキスメデトミジンの効果を評価するために行った。

・鎖骨上腕神経叢ブロック下に上肢手術を受ける ASA I/II の成人患者 60 名を、本前向き無作為化二重盲式試験に含めた。彼らは 2 群に無作為に分けられた。第 1 群には、初期負荷量として生食 10ml に溶かした 0.04mg/kg のミダゾラムを 10 分間で注入し、続いて 0.04mg/kg 体重/時で維持注入を行った。第 2 群には、初期負荷量として生食 10ml に溶かした 0.5μg/kg のデキスメデトミジンを 10 分間で注入し、続いて 0.5μg/kg 体重/時で維持注入を行った。ブピバカイン(0.5%) 25mL が鎖骨上腕神経叢ブロックのために注入された。

・知覚ブロック(16.6±1.9 vs 19.8±1.7分)と運動ブロック(19.5±2.7 vs 23.6±1.4分)の発現は、デキサメトミジン群の方がミダゾラム群よりも有意に速かった(p<0.001)。知覚ブロック(738±66.3 vs 307.7±46.7分)と運動ブロック(645.0±106.0 vs 268.8±32.7分)の持続時間は、ミダゾラム群よりもデキスメデトミジン群の方が有意に長かった(p<0.001)。

・ブピバカイン(0.5%) 25mL に併用した静脈内デキスメデトミジンは、腕神経叢ブロックに使用すると、有害事象を引き起こすことなく、知覚と運動ブロックの発現を加速し、知覚と運動ブロックの持続時間を延長した。

[!]:デキスメデトミジン自体に、鎮痛鎮静作用があるが、神経ブロックの作用発現を速めたり、持続時間を延長したりする作用もあるのか。

【出典】
Effect of Midazolam and Dexmedetomidine Sedation on the Onset and Duration of Supraclavicular Brachial Plexus Block: A Randomised Comparative Study.
Turk J Anaesthesiol Reanim. 2018 Jun;46(3):201-207. doi: 10.5152/TJAR.2018.57355. Epub 2017 Jun 1.

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック