フェイスマスクを用いた陽圧換気中の空気の胃前庭への侵入に及ぼす左傍気管食道に加えられた力の効果

・陽圧換気時に誤嚥や胃前庭への空気吹送のリスクを減少させるために輪状軟骨圧迫が広く適用されているが、その有効性は依然として議論の余地がある。全身麻酔下で待機的手術が予定されている患者でフェイスマスクによる陽圧換気中に胃前庭への空気吹送予防のために、左下傍期間と輪状軟骨レベルでの手動食道圧迫の比較を行った。

・書面による同意が得られた後、参加者は封筒で 3 群の 1 つに無作為に割り振られた:30N 傍気管圧による食道圧迫(傍気管群)、30N 輪状軟骨圧による食道圧迫(輪状軟骨群)、または食道圧迫なし(対照群)。陽圧換気の前後で、胃前庭断面積および/または前庭のアーチファクトの有無を超音波で測定して、空気の胃内吹送を評価した。主要評価項目指標は、胃内吹送の超音波エビデンスを有する参加者の割合であった。

・著者らは各群 30 人の患者を募集した。フェイスマスク換気の前に、いずれの参加者も、胃前庭に空気のアーチファクトは視認できなかった。被験者の肺をフェイスマスク換気後、傍気管群では空気のアーチファクトは見られなかったのに比較して、輪状軟骨群で 6 人、対照群では 8人の被験者で見られた(p=0.012)。

・著者らの結果は、食道圧迫は、左下傍気道レベルで手動圧迫を適用することによって達成することができ、フェイスマスクによる陽圧換気中の胃前庭への空気侵入を防止する上で輪状軟骨圧迫よりも効果的であることを示唆している。

[!]:輪状軟骨圧迫より、下左傍気管圧迫の方が、効果的に食道を圧迫閉鎖することができると。

【出典】
The effect of force applied to the left paratracheal oesophagus on air entry into the gastric antrum during positive-pressure ventilation using a facemask.
Anaesthesia. 2018 Oct 4. doi: 10.1111/anae.14442. [Epub ahead of print]

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