脊椎麻酔後のシバリング予防のためのケタミン、トラマドール、デキスメデトミジン使用の比較

・脊椎麻酔後のシバリングはよく見られる合併症であり、局所麻酔後の患者の 40~70% に多くみられる。このシバリングは、その生理学的および循環動態効果とは別に、手術疼痛よりも不快であるとさえ記載されている。研究の目的は、脊椎麻酔後のシバリング予防のための静脈内(IV)ケタミン、デキスメデトミジン、トラマドールの予防的有効性を評価し、比較することであった。

・脊椎麻酔を受けた 200 人の ASA-PS I/II の患者を含めた。被験者を無作為に 4 群に分け、ケタミン 0.5mg/kg IV、トラマドール 0.5mg/kg IV、 デキスメデトミジン 0.5μg/kg IV、0.9% 生食(NS)10mL を投与した。全ての薬物/NSは、脊椎麻酔直前に 10 分間かけて静脈内注入として投与した。クモ膜下注入を行う前に、その後 5 分間隔で、体温(核および表面)、心拍数、収縮期血圧、拡張期血圧、平均動脈圧を評価した。治験薬に関連する重要な副作用も記録された。

・脊椎麻酔後のシバリングは、デキスメデトミジン投与群の方が、他群と比較して、比較的良好に抑制された(P=0.022)。しかしながら、デキスメデトミジンの使用は、メフェンテルミン(3mg IV)の単回投与に反応する有意な低血圧に関連していた。デキスメデトミジンは、ケタミンやトラマドールと比較して、脊椎麻酔後のシバリング予防のためのより優れた薬剤である。それはまた、適切な鎮静作用を提供し、術野条件改善する。

・デキスメデトミジンは、脊椎麻酔後のシバリングを防ぐのに有効であり、トラマドールやケタミンよりも優れている。デキスメデトミジンはまた、呼吸抑制がない鎮静と良好な術野条件態を提供する。しかしながら、その使用により、血圧と心拍数の低下が予測される。

[!]:脊椎麻酔後のシバリング予防に、デキスメデトミジンが優れていると。

【出典】
Comparison of prophylactic use of ketamine, tramadol, and dexmedetomidine for prevention of shivering after spinal anesthesia
J Anaesthesiol Clin Pharmacol 2018;34:352-6

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