乳癌手術後の制御性 T 細胞に及ぼすセロフルラン麻酔 vs 等効力のプロポフォールの効果

・制御性 T 細胞表面に発現した酵素であるクラスター分類(CD) 39 と 73 は、免疫細胞を抑制することによって癌の再発と転移を促進する。著者らは、プロポフォールの方が揮発性麻酔薬よりも免疫抑制性が低いと仮説した。本無作為化試験の目的は、乳癌手術中のプロポフォールとセボフルランによる麻酔中の制御性 T 細胞上の CD 39 と 73 発現の変化を比較することであった。

・乳癌手術を受けた合計 201 人の患者を無作為に割り当て、分析した(プロポフォール群 n=99 人、セボフルラン群 n=102 人)。麻酔導入直前と術後 1、24 時間に血液試料を採取した。循環血中の制御性 T 細胞における CD 39 と 73 の発現頻度(主要転帰)と、循環血中の 1 型と 17 型ヘルパー T 細胞、ナチュラルキラー細胞、細胞傷害性 T 細胞の出現頻度を調べた。血清サイトカインと好中球/リンパ球比も評価した。

・制御性 T 細胞上の CD 39 と 73 の経時的な発現は、プロポフォール群とセボフルラン群とで差はなかった(CD 39 での差[95% 信頼区間]:0.01[-2.04~2.06]、P=0.995、CD 73 で -0.93[-3.12~1.26]、P=0.403)。1 型、17 型ヘルパーT細胞、ナチュラルキラー細胞、細胞傷害性T細胞、サイトカイン、好中球/リンパ球比に群間差はなかった。

・乳癌手術時に免疫細胞の変化は、プロポフォールとセボフルランとで同様であった。周術期免疫活性に及ぼす麻酔薬の効果は、癌手術中にはほとんどない可能性がある。

[!]:麻酔薬の種類(セボフルランとプロポフォール)によって、乳酸手術中の免疫活性はほとんど差がないと。

【出典】
Effect of Equipotent Doses of Propofol versus Sevoflurane Anesthesia on Regulatory T Cells after Breast Cancer Surgery.
Anesthesiology. 2018 Nov;129(5):921-931. doi: 10.1097/ALN.0000000000002382.

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