心臓手術後の回復促進を可能にするマルチモーダル鎮痛プロトコルの評価:患者転帰の後ろ向き分析

・研究目的は、人工心肺を必要とする患者で心臓手術後回復促進(ERACS)を可能にするためのマルチモーダル鎮痛プロトコル利用の影響を調査することであった。

・提案されている ERACS バンドルで治療した患者を対応する対照群と比較して後ろ向き的に分析する単施設研究である。オンポンプ CABG に限定した待機的心臓手術を受ける合計 50 人の患者を対象とした。ERACS プロトコルを受けた 25 人の患者群と 25 人の対照群で周術期転帰をを調査した。手術室(OR)抜管、総挿管時間、投与された術中フェンタニル総量、術後に投与された総モルヒネ当量、集中治療室(ICU)の在室時間(LOS)、病院 LOS、術後合併症を調べた。

・ERACS 群と対照群は、年齢、性別、併存疾患、ASA 分類、手術術式について同等であった。平均人工心肺時間と平均大動脈遮断時間は同様であった。OR での抜管は ERACS 群では 12 人の患者であったのに対して、対照群では 1 人で達成された。術後オピオイド消費量は ERACS 群の方が少なかった(27.3 vs 51.7 モルヒネ当量、p=0.006)。ICU LOS と病院 LOS は ERACS 群の方が短かったが、これは有意には達しなかった。

・ERACS 群では、オピオイド使用量が有意に減少し、OR 抜管成功の頻度が高かった。

[!]:CABG でマルチモーダル鎮痛をプロトコールを使用して、手術室抜管の頻度が上がり、術後回復時間が短くなったと。すばらしい。

【出典】
Assessment of a multimodal analgesia protocol to allow the implementation of enhanced recovery after cardiac surgery: Retrospective analysis of patient outcomes.
J Clin Anesth. 2018 Nov 5;54:76-80. doi: 10.1016/j.jclinane.2018.10.035. [Epub ahead of print]

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