デスフルランは、セボフルランよりも術中レミフェンタニル必要量を減少させる

デスフルラン1.png・セボフルランとデスフルランは、バランス型麻酔においてオピオイド鎮痛剤との併用で広く使用されている。オピオイドであるレミフェンタニルは、非常に迅速な薬物動態のために頻繁に選択される。しかし、術中高用量レミフェンタニルは、急性耐性とオピオイド誘発性痛覚過敏のために、術後疼痛増強と、レスキュー鎮痛剤使用量の増加と関連している。本研究は、Surgical Pleth Index ガイド下レミフェンタニル投与によって、等最小肺胞濃度(MAC)のセボフルランおよびデスフルラン麻酔時の術中レミフェンタニル必要量を比較することを目的とした。

・腹腔鏡下胆嚢摘出術を受ける被験者 82 人を、セボフルラン(n=40)か、またはデスフルラン(n=42)のいずれかを投与される 2 群に無作為に割り付けた。割り当てられた吸入麻酔薬とレミフェンタニルで麻酔を維持した。呼気終末麻酔濃度は、年齢補正 1.0 MAC で維持され、レミフェンタニル注入は、Surgical Pleth Index 20-50 を達成するように継続的に調整された。研究の主要評価項目である平均レミフェンタニル注入速度は、総手術時間の 1分当たり、体重 1kg 当たりのレミフェンタニル注入総量として計算した。

・平均レミフェンタニル注入速度[平均(標準偏差)]は、セフフルラン群の方がデスフルラン群より有意に高かった(0.192(0.064) vs 0.099(0.033)μg/kg /min)、その差は、0.093(95%信頼区間、0.071-0.115)。P<0.001]。

・1.0 MAC の等 MAC 麻酔中、セボフルランとデスフルランは、Surgical Pleth Index ガイドによるオピオイド投与下で、同様の術中レミフェンタニル消費量を示さなかった。異なる測定メカニズムを備えた他のモニターを使用したさらなる研究は、こ差の原因を特定するために実施されてしかるべきである。

[!]:鎮痛モニターとして Surgical Pleth Index を使用したところ、セボフルランとデスフルランでは、デスフルランの方がレミフェンタニル必要量が少なかったと。デスフルランの方が鎮痛作用が強いということになる。レミフェンタニル投与量が 1:2 程度で、かなりの差がある。デスフルランには、亜酸化窒素のように鎮痛作用があるのかも。

【出典】
Desflurane reduces intraoperative remifentanil requirements more than sevoflurane: comparison using surgical pleth index-guided analgesia.
Br J Anaesth. 2018 Nov;121(5):1115-1122. doi: 10.1016/j.bja.2018.05.064. Epub 2018 Jul 4.

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